香豆火珈琲 (Kaz - Feel - Coffee) - 引越し済


KAZUHICOFFEEは 2021/11/11に開業いたしました。 屋号はそのままKAZUHICOFFEEです。

新HP: https://kazuhicoffeelab.com/
旧HP: http://www.kazuhicoffee.com/
Base: https://kazuhicoffee.thebase.in/

今はまだ珈琲豆のネット販売と時折行う焙煎教室だけですが、これから珈琲の家庭焙煎や小型焙煎機のコンサルティング業という分野を開拓したいと考えております。まずは発明工房さんの「煎り上手」や安価な小型ドラム型焙煎機などにちょっとした装置をつけて、焙煎プロファイルがリアルタイムに見えるようにすることで、短期間で焙煎の技術を学んだり、既に焙煎を開始されている方の技術が上達するようなプログラムを用意したいと考えております。これからまだまだやること山積ですが、まずは出発致しましたことお知らせ致します。 珈琲が仄かに好きという皆様が、もっともっと本物の珈琲のことを知って楽しんで頂けるようにすることが次の自分のミッションだと考えております。家庭用サイズの小型焙煎機を海外から輸入して販売する等も計画しております。皆さまが美味しい珈琲をいつでも気軽に楽しめるようにすることを全身全霊でサポートしたい!!

珈琲店巡り

伝説の店、珈琲美美に行ってきた

先日、1977年の創業以来、45年も続いているという福岡の珈琲美美に行ってきた。

ここはずっと以前から一度は行きたいと思っていた店で、今回やっと念願がかなった形。
創業者の森光宗男氏は6年ほど前に韓国で客死されたが、今は奥様が立派に伝統を受け継いで経営されている。
美美の店構え

3日間だけの北九州旅行であったが、その間に2回訪れてみて思ったことは、店主のこだわりの凄さ
そのご威光が今も店の隅々、店員の一人一人にまで及んでいる、ということであった。

美美は創業時はずっと狭い店で、交通量の多い国道沿いにあったらしいが、今は博多郊外の福岡城跡の近く、大濠公園の横にひっそりと優雅に建っている。近くには池があり、往時の吉祥寺、井の頭公園参道にあった「もか」に雰囲気がどことなく似ているのは、やはり店主の「もか」への想い入れから選んだ場所なのか。


美美ハンドピック全体2

最初に訪れた月曜日は豆売りだけの日で店主はおらず、店員が2、3名いたのみであったが、これは僕にとっては逆に運がよかったようで、ちょうど生豆のハンドピックをしていた入店3年めという店員さんからゆっくりとお話しを聞いたり、店内を案内して頂いたり出来た。
美美もかに始まり本

今回、お店で購入した「モカに始まり」焙煎・抽出・美美編という本を読んでみたが、こちらはタイトルからしてノウハウ本かと思ったら、焙煎や抽出について触れた後、後半は森光氏の思想が詰まったエッセイ集で、同じクラウドファンディングで発刊された産地紀行編に比べてぐっと読みやすい

さて、美美では生豆を洗ってから焙煎することは有名だが、実は僕はお湯で洗うことまでは知らなかった。今でこそ生豆をお湯で洗ってから焙煎する手法は、アームズメソッドとして自家焙煎をされる人達の間では比較的知られているが、どうやらこれをやり始めたのは森光氏が最初だと思われる。ただし、本の中には、平山一政氏が提唱する「50度洗い」に倣い、という説明書きがある。知らなかったなぁ。

美美の焙煎機

美美ハンドピック全体

美美ハンドピック・アップ

狭い場所に座って根気よく行う店員さんによるマンデリンのハンドピック。僕も横から欠点豆を探すのを協力してみたが、結局、見つけた3粒ほどはどれも合格豆だそうで戻され、逆に僕には見つけられなかった欠点豆をさらに見つけておられたのは流石であった。



店員さんから聞いた話と本の中の説明をまとめると美美の焙煎~抽出の手順はこんな感じである。

  • 1バッチ分4キロの生豆を、2キロずつに分けて、合計1時間ほどかけてザルの中でじっくりとハンドピック。欠点豆をなるべく完全に取り除く。
  • 次にラーメンの寸胴のような道具を使い、50℃のお湯で3回洗うことで、汚れを落とすと同時に生豆を目覚めさせる。そして洗った生豆は竹ザルに広げて一晩乾かす。(このとき芽を出した豆があったらしい)
  • 焙煎は、「もか」の店主の標氏から引き継いだという、富士ローヤル製、半直火半熱風焙煎併用式5キロ焙煎機を使って、必ず奥様が行う
  • 焙煎後は、恐らく再びハンドピックで色付きの悪い豆を取り除くものと思われる。
  • 抽出はデミタスならば、30gを木皿に出して、そこでまた2,3分かけて念入りにハンドピックした後、なんと奥様は一粒齧って状態を確かめておられた。
  • これを粗挽きにしていよいよネルドリップする。抽出時間は見ていた限りでは3分ほどで、準備段階には物凄く時間を掛けていた割に、点滴から開始した後は必要量をさっと落とすようであった。
美美竹ザル

店のこだわりは他にも、メニュー毎に異なるカップ、木製の表紙のメニューや陶器の砂糖壺など、店内の至る所に感じられて、まったく隙が無い。さすが、一時は美大を目指したという森光宗男氏ならではの拘りで出来た店内はまるで博物館のようで、全体が調和していてとても落ち着く空間であった。

美美の店主が珈琲豆を齧る
<店主がマスクをずらして、確認のためにさっと一粒、齧っているように見えた>


美美の店主のネルドリップ
美美のデミタス・イエメンモカ
<イエメン・ムニール・モカのデミタスと珈琲以外の唯一のメニュー、フルーツケーキ>

美美のデミタス・ゴールデンハラール
<一杯1100円のゴールデン・ハラール・モカ。この豪奢な大倉陶園のデミタスは一体いくらするのか?>

美美の休日の店内
<休みの日の2階の喫茶スペース>

美美の整然とした調理場
<休みの日の厨房~整然としている>

美美のレジ回り
<一階のレジ回りには、標氏の本や所縁のものが色々と置かれている>

美美の砂糖壺
<陶芸家・山本源太氏による砂糖壺。4年半待ってようやく完成したらしい。デカい!>

美美のメニュー1
美美のメニュー2
美美のメニュー3
美美の焙煎豆販売
<木製の表紙がついたメニューも拘りの品の一つ>




ここからは自宅に戻ってからの僕のネルドリップの話。

美美のネル
<美美で買ってきた奥様の手作りのネル>
<銅製の枠はなんとお客さんで会社員の関口氏によるもの~綺麗!>

美美のマンデリン豆
<淹れるのは美美で買ってきたマンデリン。店員さんが袋に入れる前に竹ザルに入れて、何度も何度も空中に投げ上げて振り混ぜながら、最後の欠点豆チェックをされていたのが印象的であった

美美のマンデリン抽出中
<独特の乳首のような突起がついたネルは、確かにその乳首の先から滴る>

美美のマンデリン抽出中2

美美のマンデリン珈琲
<完成! 30g120㏄で淹れたが、濃すぎることはなく確かに美味しい>

美美などネルの御三家
<ついでながら、ネルの御三家?と僕が勝手に呼んでいる3本。コレクション完了!>

美美のモカ地図

長~いブログになってしまったこと、ご容赦。
それほどに感動に満ち溢れた店でした!

珈琲問屋の試飲スペシャルティコーヒー

昨日、久しぶりに横浜に用事があったので、ついでに珈琲問屋本店に立ち寄ってみたら、店頭試飲コーヒーにいつものブレンド100円に加えて、「本日のスペシャルティコーヒー」というのがあって早速飲んでみた。紙コップで200円。焙煎豆は100gで680円のもので、今回はコスタリカ・エル・アルコンとなっている。で、一口飲んで、「おーっ、これは!」というのが最初の感想。確かにトロピカル・フルーツのフレーバーがふんだんに感じられ、酸味が如何にもスペシャルティコーヒーである。これで200円は安いかも、と思った。正直、いつもの店頭ブレンドは僕の口には合わないので、最初1,2回試した後は全く飲まないできたが、今回のはちょっと面白い。このサービスは今だけなのかもしれないが、珈琲問屋に立ち寄るモチベーションにもなるので出来れば継続して欲しい。

ただし! 飲み終わってしばらくすると、口の中がいがらっぽくなってきて、残念ながら最初に感じられた心地よいフレーバーの後ろには相当な雑味が隠れていたようである。恐らく欠点豆を取り除いていないのであろう。あるいは短時間熱風焙煎に起因するものもあるかもしれない。とにかくこの点ではSCAJの定義するスペシャルティ・コーヒーから外れている。曰く「持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと」という点である。自分で焙煎したコーヒーは限りなく完璧に欠点豆を取り除くので、飲み終わった後にずっと甘さの感覚が残る。
珈琲問屋スペシャルティ珈琲


ところで先日、昨年5月に注文したCormorant CR600焙煎機がついに届いて、早速使い始めているが、この焙煎機で煎るとなぜかとても甘い珈琲が出来上がるようである。プロファイル管理ソフトのArtisanも繋いで、もういきなり超面白いマシンである。詳細はまた別の機会に!

CormorantCR600試運転

ついでに!
作りかけのログハウスの写真をFBに上げたら、昔の同僚がCGでこんなものを作ってくれた。なんだかいい感じかも。Coffeeがなぜか Koffeeとなっている。ドイツ語だ。ちなみに彼は英国人。なぜ?

Kaz喫茶

ももんがカフェ

僕が使っているような5Kgといった小型のプロパンガスボンベの難題は、ガス充てんしてくれる店が極端に少ないことである。僕の住んでいる町田市には一軒だけ見つかったが、持ち込みボンベはダメと言われて撃沈。結局、毎回一時間近くかけて車で日野市の「ほっとガス」という会社まで通っている。そのすぐ近くに、ももんがカフェという魅力的なロースタリー兼喫茶店がある。実はここの店主も僕と同じく「ほっとガス」の顧客であり、その関係で知った次第であるが、行った日が定休日だったり自分が忙しかったりでなかなかタイミングが合わず、昨日初めて立ち寄ってみた次第である。
ももんがカフェ店内

これが見かけ以上、予想以上にいい店でちょっとびっくり。まず店内の雰囲気がとても良い。居心地の良さの見本のような空間。そしてスペシャルティレベルのコーヒーが今どき一杯340円と超良心的な価格。お代わりは200円とも書いてある。メニューを見るとなんと僕が先日セミナーに出たMETAD社のエチオピア豆が並んでいたので早速それを注文。ALAKA SUN-DRIED G1である。タップリとしたカップで出てきてまず心の中で小さく歓声を上げた。そしてエアロプレスで17gの豆から85-90度程度で240ccを抽出した、というそのコーヒーの甘さにまたまた驚き。旨い! 凄い!
ももんが・エチオピアALAKA
ももんがメニュー

ちょっと翌日のログハウス組み立ての準備の買い物があったので、2杯目まで飲む余裕はなかったが、代わりにその ALAKAと店のブレンドを100gずつ購入。袋詰めにやけに時間がかかるなぁ、と思って待っていたら、5分ほど待って可愛い紙袋に入れて渡された。中身は御覧の通り。なんとまぁ!
ももんがカフェ珈琲豆

ももんがのスタンプだらけだ。ミニメロンパンのおまけ。そして珈琲豆の説明の紙を留めているシールは、ももんがではなく桃。カレーにも、ももんがにちなんで(!?)桃が使われているらしい!?
この店、面白い!

エチオピア・ゲイシャ・ナチュラル 一杯315円+税

今日は関内・伊勢佐木町で少し時間をつぶす必要があったので、前からちょっと気になっていたファミマの高級モカブレンドなるものにトライ。明らかにセブンカフェのグアテマラ・ブレンドに対抗したもので価格も1杯120円と同じ、カップもちょっと高級感のあるものを使っている。で肝心の味の方は、確かにモカフレーバーがしっかり引き出されており、この価格ではなかなかあり得ないクォリティ。まぁもちろん値段相応の部分もあり雑味が多く隠れていたのかアフターテーストは少しザラついた感じで甘いとは感じられなかった。本当にSCAAやSCAJの定めるスペシャリティー級の豆を使っているかは定かではないが、兎にも角にも冷めても十分に美味しくストレートで飲めることは特筆に値する。昨今のコンビニ・コーヒーは本当に侮れなくなってきた。
ファミマ・モカブレンド

一杯飲むと止まらなくなり、今度は珈琲館(伊勢佐木町店)に入ってまずブレンド400円也を注文。ここはサイフォン抽出であるが、手元が狂ったのか、いつもそうなのか、目の前でサイフォンからカップに注いでくれた珈琲は御覧の通りのなみなみサイズ。う~む。今通っている職業訓練では、こういうのはダメと言われそう。まあ、少な目よりはずっとよいが。実は注文時にちらっと見た「2杯目半額」を狙っていたので、ここは普通盛りで十分であった。

珈琲館ブレンド
珈琲館ブレンド

珈琲館2杯目半額

狙っていたのはこれ。エチオピア・ゲイシャ・ナチュラル。
2杯目を注文したら約10分ほど待たされた後、にこやかな女性店員がサイフォンを持ってきてブレンド用より立派なカップに注いでくれた。飲む前からお馴染みの良い香りが漂っている。
珈琲館エチオピアゲイシャ


さすがに美味い。香りもよい。でも自分で焙煎したエチオピア・ゲイシャ・ナチュラルの方がちょっと旨味成分は多い時があるかも、とちょっと自惚れてみる。

伝票を確認すると、確かに315円となっている。これはゲイシャ種のコーヒーを経験したい人にはなかなか魅力的かもしれない。でももちろん2杯目だけの注文はできないので結局は800円近く払うことになるわけだが。 ちなみに、もしゲイシャの方を先に頼むと半額はブレンドの方になり、総額は913円となるはずで100円以上高くなる計算である。不思議なサービスではある。珈琲館ゲイシャの値段




最強コーヒー、そしてナギコーヒー

この1か月、来月の引っ越し先の町田と今の自宅の往復ばかりしていたが、今日はコーヒーマイスター養成講座なるものに参加するため久しぶりに都内に。実は前日までコーヒーマイスターの試験日と勘違いして教科書内容の暗記に励んでいたのだが、直前で試験は11月で今日は単に講習会であることに気付いてちょっと拍子抜けするという間抜けを犯してしまった。実際は3時間のうち2時間以上はカッピング体験会のような内容で、明日参加予定の同じくSCAJ主催のカッピングセミナーとは内容が被ることが多そうである。 さてそれはさておき、折角都内に出たので講習後は当然飲み歩きを少しばかり。

一軒目は講習会会場と同じ神谷町駅付近の「最強のバターコーヒー」、シリコンバレーの実業家Dave Asprey氏が自分をハッキングしながら開発したというやつ。実際バターコーヒーは毎朝、妻が飲んでいるし、自分自身も1か月ほど朝食をバターコーヒーにしてみたことがあり、前から代々木店の方は気になっていたが、高いので敬遠していた。一方、神谷町店は開店セール中でサンドイッチ半額とあり、ここは入るの一手 (^^;

SaikyoCoffeeFront
SaikyoMenu

バターコーヒーはニュージーランド産グラスフェッドバターを使ったスタンダード版を選択。
このバターは僕がいつもオーケーストアで購入しているものと同じだ!
SaikyoButter

出てきたコーヒーはこんな感じ。飲んでみると、まさに自分が毎日作っているものとほぼ同じ味であった。今日のコーヒーはエルサルバドル産、と表示されていたが、正直、バターの香りが強いのでベースはどの珈琲でも一緒かもしれない。
SaikyoNewZealand

半額で買ったサンドイッチはサイズも極小。「小っちゃ」と思いながら3,4口で食べてしまったが、考えてみればバターコーヒーは食事に代わるものであり、サンドイッチを付けること自体が邪道か。
SaikyoSand


神谷町から日比谷線、そして東急東横線に乗り換えて横浜に戻る途中、やっぱり小腹が空いてきて、直前の反町駅で降りて、今度は以前にチェックしていたNAGI COFFEEへ向かった。

NagiFront

ここの目当ては実は珈琲ではなくサンドイッチだったりする。
コーヒーはちょっと珍しいペルー・マチュピチュ産を注文したらサイフォンで出てきた。これなら小さめのカップでも問題ない。サイフォンの良いところだ。珈琲はなかなかユニークな香りでカルダモンのようなエキゾチックなフレーバーを感じた。

NagiPeruMachu

で期待のサンドイッチは、御覧のとおり。超でっかい! 最強さんとは真逆だ。
アボガド、スライスチーズ、各種野菜の圧縮サラダで、きっとパンから出して広げたら大盛サラダになるに違いない。

NagiSand

入店したときはちょうど店主が珈琲豆を焙煎中で、豆を出した直後は店の中は煙だらけ。
焙煎機は1Kg程度のサイズのパンチングドラムの直火方式。 コーヒーカップは資生堂。
NagiSmoke

長時間焙煎と説明が出ていたので、店主と少しお話したら、蒸らしだけで10分ほどかけて、1バッチにトータル30~40分もかけて焙煎するそうで、これはもう日本でも(いや世界でも)三本の指に入る非効率な自家焙煎珈琲店かもしれない。この焼き方では実際の焙煎度よりも豆表面の色が濃くなるらしい。ちなみにモクモクした店内を見て、往時の大坊珈琲店を彷彿させるなと思っていたら、店主もそれを意識しているそうである。

長時間焙煎に興味を持ったこともあり、帰り際にブレンド豆を200g/980円を購入。帰宅後、早速淹れてみたら、オーソドックスながら、なかなかバランスの取れたよいブレンドであった。コロンビア、ブラジル、グアテマラ、マンデリンのアフターミックス、しかも意図的に焙煎日をずらして香りの変化を楽しめるようにしている、とのこと。なかなかやりますな。
NagiBrend

高根珈琲 焙煎コーヒー直売

淵野辺には高根珈琲というちょっと風変わりな店舗の珈琲豆店がある。4年前に開いたとのことで、経堂にもう一店あるらしい。この店は見るからにコンビニの居抜きの体をなしている。広々とした店内は珈琲器具が8~9割を占めており、焙煎豆の種類はストレートが10種類ほど、ブレンドが3,4種類とむしろ少ない。店内奥にある生豆置場と焙煎場所はガラス張りで、フジローヤルの焙煎機が3台ほどある。こまめにどんどん焙煎して薄利多売するビジネスだと思われる。
コロナ禍前に来たときは数種類の珈琲が試飲が出来たが、今日行ったら残念ながら試飲はなし。そこで冒険はできないので、前回買ってコスパの高さに感心した中煎りのエチオピア・イルガチェフェを250g、それに珈琲好きなら名前を呟くだけでウットリしてしまう深めの煎りのモカ・マタリを100g購入。しかしなんだか前回も同じ組み合わせで買ったような気がするなぁ。(^^;

高根珈琲イルガチェフェ・マタリ
珈琲の袋に焙煎日も賞味期限も印刷されていないのは、ちょっと頂けない。
まぁ全部新しいよ、ということかな。思わずいつもの癖で、一番手前ではなく、一つ奥の袋を手に取ったら、店主にしっかり見られていたようで、ちょっと恥ずかしかった。(^.^)

家に帰って早速、マタリをネルドリップで少し濃いめに淹れてみたら、モカモカした強い主張はないがバランスが取れたなかなか美味しい味、飲みやすい味であった。

イルガチェフェの方は、55g/800ccで水出し珈琲にセット。明日、一部を使って珈琲ゼリーにしてみようと思う。それにしても、250gで900円、500gなら1800円という価格付けはイルガチェフェとしてはかなり安い。一方、マタリは100gで700円。こちらはスズシンさんの1300円に比べると安いが、まぁこんなものか。 あと他に、自分でも焙煎したことがあるブラジル・ハンショグランジ農園 フルーツバスケットが600円/100gで売っていたが、こちらは生豆なら松屋珈琲で6642円/5kgなので、100gなら132円。豆のピックと焙煎で2割減るとして、焙煎豆なら100gで165円である。これだけ見ると薄利多売とは言えないかな。

ブルーボトル・コーヒー 横浜店にて

横浜駅前に先月オープンしたブルーライト、じゃなくてブルーボトル横浜に立ち寄ってみた。
横浜駅には、しょっちゅう行くのでオープン直後に存在には気付いていたが、「まぁ自分の珈琲の方が美味しいし」などと自惚れながら、いつもはお客が外から丸見えの変な店構えをチラチラ見ながらも素通り。でも今日はなんとなくスルー出来ずにふらっと一人で入店してみたら、7,8人並んでいたので、ちょっとたじろいだが、めげずに列に並んで取り合えずシーズンブレンド550円を注文した。

ブルーボトル横浜

ここも米国スタバ流に注文時に名前を告げる方式で、Kazと告げてドリップを待つ5分ほどの間に、見回したら奥まった席が1つだけ空いていたのでそこに陣取った。

この店の注文カウンター内には、お馴染みのドリッパーを並べてドリップするバリスタの姿がなく、他のお客が注文しているものを見てもお菓子やらアレンジ珈琲ばかりで、「もしかしてドリップコーヒーは外のTake-out のスタンドだけ?」と一瞬不安になったが、もちろんそんなことはなく、店内のお客にも Take-out用をトレイに載せて運んでくる、という仕組み。なるほど!

ということでカップは例の透明ガラス製ではなく店内用も紙カップのみで、そこはちょっと味気ない。
Take-outとの違いは消費税が8%か10%かのみか。

シーズンブレンドはケニアとエチオピアのブレンドとの説明であったが、飲めばすぐに分かる浅煎りケニアの味で、エチオピアの方は微かにイルガチェフェ(?)の香りを感じる程度。かなり酸味が強いが流石に上手にまとめてあり十分に美味しい。米国発のブルーボトルは、スタバやタリーズ同様にカップのサイズが250ccほどと大きいので、このクォリティで550円は高いとは思わない。以前はちょっとお気に入りだった上島珈琲の機械式ネルドリップよりはずっと勉強になる味だ。

ただし、酸味の強い珈琲は最初は美味しく感じても、この量を飲むと最後にはくどくなる。この点、米国発の珈琲チェーン店はもう少し日本流に小振りなカップも選べるようにしてもよいのではないかと思う。飲んだ時の濃度感からして、恐らく一杯に20gほどの珈琲豆を使っていると思われるが、もし150cc/12g で提供したならいくらが妥当なのか。

このためかは分からないが、店内を見回すとホットのブラックコーヒーを飲んでいるお客は自分だけで、ほとんどは甘そうなアレンジ珈琲かアイスコーヒーであった。その昔、サンフランシスコやニューヨークのブルーボトルに行ったときには、8割方のお客がブラックコーヒーを注文していたように思ったが、日本人は全般に子供口なのかな。

BUCKLE COFFEEのコーヒー実験

本日は珈琲友達のK氏との久し振りの飲み歩きに行こうということになり、どこにしようか数秒迷ってすぐに雑色のバックルコーヒーに行こうと結論。やはりたまには味覚のキャリブレーションの意味も込めて、開業されているプロの入魂の一杯を飲みたいわけだが、その点、バックルさんの珈琲のセレクションは素晴らしいし、特にアイスコーヒーの淹れ方は別格だ。ついでにディスカバリー焙煎機での焙煎を拝めたらいいな、というモチベーションであった。

雑色駅で降りて記憶していた場所にまっすぐ向かうと、あらら完全にしまっている。あら~、ここにもコロナの影響が、、と落胆しかけたが、実はカフェ開業のための一時移転と判明。15分ばかり歩いて移転中のバックルコーヒーを無事発見。K氏を誘った手前、開いてて良かった~ (^^;

蒸し暑い日だったのでまずは一杯目、試飲コーヒー(ボリビア)が美味しかったボリビアのアイスコーヒーを注文。机上には消毒用のアルコールなども置いてあり、以前にも増してまるで化学実験のような風情の中、K氏の頼んだメキシコと私のボリビアの2杯分を作って頂いた。Buckleコーヒー実験風景

この日は都知事選の人出の影響で次々とお客が来店して、一度に一組だけ入店可能な店の前には常に2,3組が待っている状態だったので、完成したアイスコーヒーを持って外に出てからちょいと撮影。
Buckleアイス・ボリビア

相変わらず絵になるなぁ。そして飲み干した後にはお馴染み四角柱の氷が数本。ボリボリかじるのにちょうどよい太さ。素晴らしい!
Buckle角柱氷


自分で焙煎した中で最近のヒット豆がニカラグアのジャバニカ種・ナチュラルだったこともあり、二杯目はホットでニカラグア・カサブランカ農園(ナチュラル)を注文。こちらは栽培種がカトゥーラとなっており、ジャバニカではないが飲んでみると非常に似通ったフレーバーでちょっと驚き。これがニカラグアのナチュラル精製の特徴なのか、と思って帰ってから調べてみたら、両方ともニカラグアの中でもヌエバ・セゴビア地区の豆であることが分かり、なんとなく納得。フムフム、そういうものか。

結局、来客が多過ぎてディスカバリーを動かしてもらうことは叶わなかったけれども、親切な店主、佐藤さんのご好意でバックル方式の焙煎プロファイルを頂いてしまった。是非次回K氏宅にて試してみたい! 

ついでに富士珈機の焙煎機、サンプル用と商品生産用の2台使い分けているバックルコーヒーの焙煎に対する拘りも見せて頂いた。勉強になるなぁ。Buckleの拘り





壊れないラテアートの秘密

横浜山下公園の前、人形の家の少し手前に、Cafe Elliott Avenueというエスプレッソで有名な店がある。以前から気になっていた店で緊急事態宣言が明けてここのところ2回続けて行ってみたが確かに凄い。なにが凄いって、ラテアートの美しさとタフさである。完成したラテアートを、グイ、グイっと飲んでいくと当然ながら液量が減るにつれてアートがどんどん下に沈んでいくが、アートの形が本当に最後の数ミリリットルまで崩れない。全く手品のようである。
エリオット・ラッテ

これをテーブル席に座っていると目の前で作ってくれるわけで、最初はパフォーマンスを見せてくれてサービスいいな、くらいに思っていたが、よくよく考えるとカウンターで作ってしまうとナミナミと注がれた珈琲をテーブルまで運ぶ間に溢してしまう可能性大なので、眼前パフォーマンスは必然なのだと今更気が付いた。下記は動画から切り取ったカップを置いた瞬間。作成時間7,8秒で実に美しい。
エリオット眼前ラテアート

ちなみに前回来たときも同じメニューを注文したが、全く違うアートだった。
このバリスタさん、持ちネタ、何種類あるのかな。
カフェ・エリオット
ラテの横の黒いお菓子はラミントン、オーストラリア発祥のスポンジケーキをチョコレートでコーティングしてココナッツをまぶしたもの。ちょっとお高いが確かに美味しい。

江川珈琲店という店

正直言って、先月末で早期退職した自分は運が良かったと考えている一方で、やはり毎日のニュースや緊急事態宣言後の変わり果てた街を目の当たりにすると、この先どうなるのか考えてつい思考停止に陥りそうになります。

本来なら自宅にいる時間が増えれば、僕みたいな立場は気を散らさずにいっぱい勉強できる良い機会なのですが、実際は食事やケーキを作って珈琲を淹れて、ちょっと部屋を片付けて、といった他は、相変わらず細々と手回しロースターで豆を焙いては家族や身近な人達に振舞うことで日々が過ぎてしまいます。 当初の計画では今頃、資格を取るための各種セミナーに出たり、勉強のために飲み歩きしたりで忙しかったはずなのですが、、 

そんな中、昨日見つけた和歌山の珈琲豆小売店「江川珈琲店」のブログをちょっと驚きをもって読み漁っています。冒頭の紹介文によると「1955年に先代が純喫茶を開いて1989年に珈琲豆小売店に転換したものを、脱サラして引き継いだ2代目の方、といっても御年69歳の方がパパママ経営」というブログなのですが、多岐にわたるトピックとその中身の濃さに感心してしまいます。

この店も当然ながらコロナ騒ぎの影響を多分に受けており、直近の4,5回のブログはこの事態にどのように対処するか、といった内容なのですが、その中で以下の文章は特に気に入りました。というのも自分でもそのように漠然と考えていたので、とても共感できた次第です。曰く、


現在(2020年4月中旬)、新型コロナウィルスの影響でコーヒー自宅消費を増やしている消費者は、
自宅でコーヒーを楽しむという段階に達していないと考えています。

ですから、既存の流通ルートで購入できるお手頃価格の大量生産されている焙煎コーヒー豆に
需要が集中しているのだろうと感じています。

もう少し時間が経過して、自宅でコーヒーを飲むだけで満足できない消費者が多くなって来て、
自宅でコーヒーを楽しむ消費者が増えて来れば、少しくらい価格が高くても少量生産の
自家焙煎コーヒー豆に対する需要も出てくるような気がしています。


以上なのですが、僕が目指しているのも、「自宅で楽しむ高品質コーヒー」のための豆だけでなく、技術や道具などの提供なので、このような世界が来ることを大いに期待したいと思います。

文章だけだと寂しいので、最後に先日作ったダルゴナ珈琲の写真を掲載しておきます。
DarugonaCoffee

これは、こういう簡単な道具があれば5分もかからずに作れます。
インスタント珈琲を使うところが少し残念ではありますが、別の種類の飲み物と考えれば結構おいしいし意外といいかもしれません。ただしインスタントコーヒーの種類と鮮度は選んだ方がいいでしょう。
MilkFrother

雨の日の珈琲とチョコ部族

春一番の強風で空から雲が一掃されて見事な青空だった本日は、前から行きたかった「雨の日の珈琲」という珈琲屋に行きました。場所は柏駅から徒歩五分ほどで、まずまず行きやすいところにあります。

ごく小さな店ですが、中に入ると並べてある豆の尋常でないセレクションにまず驚かされます。
しかもそれらを370円ほどで飲ませてもらえるのです。素晴らしすぎる!
雨の日オンパレード

まず、一杯目がコスタリカ・ファラミ・ブルボン・レッドハニー。いきなりズドーンと深煎りなのにフルーツ感たっぷりの重厚な味。相棒のK氏は最近ちらほら見るようになってきたセラード珈琲のブラジル・フルッタメルカドンを注文。持参の紙コップでお互いに味見。(^.^) こちらも凄い。酵母で発酵させた味は一度飲んだら次は絶対に見分けがつく特徴的なもの。
雨の日コスタリカ


2杯目は久保田店長お勧めの、同じくコスタリカ、モンテコペイ・ラ・メサ、イエローハニー精製のCOE級の豆。同じコスタリカでもまた異なるフルーツ感に痺れます。超絶もの。相棒は最近はイルガチェフェを抜いてエチオピアNo.1の高級品になったという話のグジ地方の G1 豆。これも高貴な紅茶のようなフレーバーが実によい。
雨の日モンテコペイ


 そして途中で、店長のサービスの水出し珈琲を少し。こちらはマンデリンベースのブレンドだそうで、まさにマンデリン系の味なのですがなんとも上品、かつ爽やかなフレーバーで、ちょっとリキュールのような感じは琥珀の女王的な味わいですが、クリームなし、甘みなしの極上品。右のような器具で水出し抽出するそうです。(真ん中に珈琲粉を入れると、上部に入れた水が一滴ずつ落ちる)
雨の日水出し珈琲

3杯目は店長の勝負珈琲というケニア・キアニャガAAの深煎り。これがなんとも不思議な珈琲で、まるで10年以上寝かせたオールドビーンズのような深みと円やかさ、そして複雑なアロマと深いフレーバーに圧倒されます。しかも冷めれば冷めるほど美味しさが増すもの。う~む、う~む。
雨の日ケニア

ちなみにこの「ニャガ」というのは鳥という意味だそうです。
結局、このケニアとホンジュラス・ラ・フロレンシア、ティピカを100gずつ買って帰りました。
さて家で淹れてもあの味が出せるのか、楽しみ~ 
なにしろ、雨の日の店長は一杯に30g近くの豆を惜しげもなく使ってペーパードリップしますので!

ところで、この店に隣り合っているチョコレート工房がまた凄いのです。
Tribal Cacao(チョコ族)という店。
雨の日とTribalCacao

店長の橋本さんはとても気さくで、気前良くも全種類のチョコを試食させて頂きました。
どれも美味しく、こちらも大いに迷って、マダガスカルとハイチのチョコ、それにバレンタインの特製乾燥イチゴの付きチョコを買って帰りました。栃木のイチゴ以外は、材料は全てカカオとシュガーのみというピュアなクラフト・チョコです。この店のチョコの包み紙のデザインとロゴは、雨の日の珈琲の
久保田店長によるものだそうです。驚き! 仏像も彫るそうです。 (@_@)
TribalCacaoチョコセレクション

店内で目の前でチョコを作っています。
TribalCacao作業
TribalCacaoチョコドリンク

小さい方の板チョコ(650円)を1.5枚分も使った超豪華ホットチョコレートは600円。少し計算が合わないが、そんなことはどうでもよいや。とにかく豪勢過ぎるぜ!

スターバックス・リザーブ・ロースタリー

SBReserve外観SBReserve焙煎機店内
SBReserve店内

この写真を見てピンとくる人は、珈琲好きか都内の方でしょう。
ここスターバックス・リザーブ・ロースタリーは、通常のスタバとは全く別種の店で、店内はまるでディズニーランドのアトラクションかと思うほど凝っています。しかし3,4階まで上るとよくわかりますが、FAKEではなく実際に焙煎して袋詰めまで店内でやっており、お洒落な店内は実際は工場そのものです。しかし超人気で、店内に入るためだけに整理券発券所が別の建物にあり、待つこと45分でやっと店内に。オーダーの列がまた15分ほど。そしてテーブルがなかなか見つからない( ;∀;)

SBReserveパッキング

で珈琲はどうか、と言えば、まず驚くほど高い。一杯が1000円~という感じ。(^^;
長男と二人で2杯、フォカッチャとティラミスと頼んだら、4136円でした。う~む。
SBReserve注文品

珈琲はやはり深煎りで、ただ通常のスタバのコーヒーとはやはり段違いに美味しさがあり、良いフレーバーがあります。そして添付のカードがやたらと美しい。
SBReserveGravitasラべル
SBReserveGravitasブレンド

中目黒、山手通りの一等地に大きな場所を占めるこの店、今は大繁盛ですが、さていつまで続くのでしょう。 昨年末行って、カッコよさにちょっと度肝を抜かれた渋谷の NOZY COFFEE はその直後にいつのまにか経営破綻していたのでした。

スターバックス・リザーブ店のアメリカンな豪華さに圧倒された後は、飲み直しに阿佐ヶ谷のBneiさんにいきました。この店はこじんまりしていて、でも店内に富士珈機のディスカバリー焙煎機が素敵に置かれていて、とても落ち着きます。そして魅力的な店主が20gの豆で丁寧に淹れてくれるネルドリップはとても美味しい。やっぱりこっちの方がいいなぁ。
Buneiイルガチェフェ

エチオピア・イルガチェフェ・ナチュラル 570円

カフェスタイル・コジロウについて思うこと

先週末に久しぶりにカフェスタイル・コジロウさんに行きました。
年末に行ったザ・ミュンヒのマスター田中完枝氏が唯一、誉めていたのがここでした。

今回飲んだ2杯のうち、写真のものはスマトラ・タイガーという豆のオールドクロップ。確か12,3年くらいだったかな。コジロウのマスターは銀座ランブルで15年くらい修業されたそうだけど、ここのオールドクロップは写真のように浅煎りに仕上げるため、かなりの酸味があります。前回飲んだ2002年のコロンビアも結構酸味を感じましたがこちらはムスクの香りが独特でなんとも上品な味わいでしたが、今回のスマトラ豆はちょっと酸味がきつ過ぎました。こちらは900円くらい。1杯目に飲んだオールド豆でないメキシコ豆のネルドリップ(630円)の方が普通に美味しく感じました。

取っ手のないランブル・カップは上から見ると実に美しい…
コジロウ・オールドマンデリン


コジロウさんの独特のネルドリップのスタイルはとても面白いのですが、あとを継ぐ人はいるのか訊いてみたら、「バイトを雇う余裕はない」とのことで、改めて訪れて思ったのはオンリーワンの道を行くのも大変だな、ということでした。もしかしてこういう店は10数年後には絶滅するのかも、と思うと少し淋しいなぁ。
コジロウスタイル

下北沢の珈琲店

下北沢と言えばカレー激戦区で歩き回るとソソられるカレー屋さんが次々と現れます。
ということでお馴染みK氏と下北沢で落ち合ってまず「茄子おやじ」さんにて腹ごしらえ。
景気よくスペシャル(全部入り)1300円を注文。美味い! 旨過ぎるぜ!!
ナスおやじカレー

お腹が膨らんだところで、本日の第一目的地、筋金珈琲焙煎所へ。
怪しげな店名とマニアックな店構え、横を通るたびに気になっていましたが、本日ついに入店。
筋金珈琲店構え1

店内は古民家風で薄暗く、レトロな木のテーブルや調度品に期待が高まります。
珈琲はちょっとお高め一杯770円。
店長自慢のチーズケーキのセットが1100円くらいだったかな。
筋金珈琲店内
筋金珈琲説明文

取り合えず珈琲は店長一押しの「すじがねブレンド」を注文。
バーチカルブースターなるものを使っているとのことで、何じゃろ、と思って後で見せてもらったら、なるほど珈琲粉の層を分厚くさせるためのプラスチックの円柱枠のことでした。

筋金珈琲ケーキセット

チーズケーキはさほど特別感はないが、まあ普通に美味しいもの。
珈琲はカリタのウェーブペーパーを使っているけど、件のブースターのお陰か点滴ネルドリップ風で、苦みが円やかでなかなか飲みやすい。
ただし、こちらも店構えほどのインパクトはないかなぁ。

これが500円くらいならねぇ( ^ω^)・・・
それにしてもテーブルのカーネーションが、なんだか仏壇のお供え物みたいじゃ。(^.^)

筋金珈琲店構え2
よく見ると、建物自体なかなか古めかしい。以前はここは何の店だったのかな。

以前紹介した珈琲屋「うず」さんがほんの少し先にあるのでついでに店前まで行ってみると、こちらは元がどうやら床屋。わかりやすっ(^.^)
珈琲屋うず床屋

ついでに「カレーの惑星」さんは見るからに元は写真現像屋だ! (^O^)/
下北沢カレーの惑星

さて本日2軒目。
前から行こうと思っていたイタリア式本格エスプレッソで有名な Bear Pondさん。
狭い店内は外人さんだらけで、実に外国っぽい。
BearPond店内

カフェラッテを頼んだら綺麗な❤のチューリップでした。
飲んでもなかなかデザインが崩れないのは流石。
サードウェーブ系の酸っぱいラッテではなく、まさにイタリアの味。
なかなかいけます。(^_-)-☆
BearPondカフェラテ

BearPondを外から見るとこんな感じ。この店もやっぱり… 
下北沢近辺の店は入れ替わりが激しいようでも建物は居抜きが多いようで。

BearPond店構え

今日は天気は良くてもとても寒い日だったので、この後は早々に解散しました。

珈琲銀座「蔵前」にて

今日は珈琲仲間のK氏と蔵前駅付近の珈琲店を探索してきました。
ここの密集ぶりは珈琲マニアには溜まりません。今日の行動を地図で示すとこんな感じ。

蔵前珈琲銀座

本日の一軒目:リーブスコーヒーアパートメント+Leaves Coffee Roaster

ここは実に面白い。一見、店内のある珈琲店に見えるのですが、実は店内はMcLeanというハンバーガー屋さんで、リーブスコーヒーの方はテイクアウトのみ、という形態。McLeanのカウンターでハンバーガーを食べている最中はバリスタさんの背中から、墨田川を背景にその接客ぶりを観察。

食後はそのカウンターから珈琲を頼むと、バリスタさんが振り向いて注文を受けてくれて、そのままカウンターで飲んでしまう、という形なのです。要するに、コーヒースタンドとハンバーガー店がカウンター席で仕切られているだけなので、空間的にはコーヒースタンドがとても広く見える仕組み。非常に良い共生関係だと思いました。ワンオペの女性バリスタで、注文したエチオピアのカフェラッテも、3rd wave系のフルーティな酸味が爽やかで、なかなかのものでした。

ここのコーヒー、人力車の車夫や乗客もドライブスルーのように注文していくとか。ちなみに4年前までここは鯛焼き屋さんだったらしい。
LeaveCoffeeフロント景色
Leavesカフェラッテ・エチオピア

本日の2軒目:蕪木


ここも個性的な店です。なにが個性的って、まず店の看板がほとんど見えないほど小さい。それなのにお客が常に数組は並んで待っている盛況ぶり。店内に入ると1Fの奥にはFuji Royalの焙煎機がある豆とチョコの店頭売り、2Fが薄暗く静かな喫茶スペースで、ネルドリップ珈琲+自家製チョコレートを提供、さらにブランデー、ウィスキー、シェリーなどのお酒も並んでいる大人の空間。

この蕪木という店、以前は別の場所にあったが一度閉店して、10か月ぶりにこの場所で再開したのが昨年12月、という話。店構えはと言えば、最初は和食割烹みたいだな、で、店内に入ると個人の家のような作りで、たぶん実際に個人宅だったものを床や壁を綺麗にリノベートして古民家風に仕立てた様子。

でも、一番驚くのは、店外に出て少し下がって全体を見回したとき。
なんと! こんな場所に!! という驚き。こんなのもありなんだ、と少し感心してしまいました。
まあ、蔵前という場所ならでは、なのかな。
蕪木デミタス・モカハラール+チョコ
蕪木店構え1

珈琲店には全然見えない。でも素敵な感じ。しかし少し下がってみると!?

蕪木遠景

あら~、って感じ。まさか店の上品な人達は、この2階に住んでいる? なはずないか。
珈琲のメニューは、モカ中心です。
蕪木メニュー

モカ ヤンニハラールをデミタスで注文。3分半かけてネルドリップしたものを、大倉製陶の綺麗なデミタスで提供。深いコクと苦みの中に冷めてくると上品な酸味が浮かび上がります。
そうそう、驚いたことに、この店、注文前の最初に出てくるのが白湯でした。で、珈琲を飲んだ後に出てくるのは冷たい水。オシャレだ!

本日の3軒目:Coffee Wrights


K氏と別れて蔵前駅に向かう途中、カスカラ・ティーと餡バタートースト看板に引き寄せられて、ついふらふら入ったのがここ。カスカラは珈琲チェリーの果肉の方を乾燥させてお茶にしたもので、とても身体に良いらしい。ローズヒップティーをマイルドにして上品な甘さを加えたような味でとても美味しい。そして、ここの餡バタートーストは最高でした。素材が素晴らしい!!

Writes Coffee看板

ん? Coffee Wrightsのスペルが間違っている( ^ω^)・・・
カスカラティーは、最近よく見る Kintoさんの断熱グラスに入って出てきました。
ちょっとドイツパンような香ばしいパンに発酵バターと餡子という鉄板の組み合わせ(幸せ~
Wrights Coffee餡バタートースト

ミニマム&最大効率な店、Drip&Drop Supply 銀閣寺店

同窓会に出るため一昨日から昨日にかけて京都にいました。京都といえば珈琲激戦区ということで、少し早く京都入りして、面白そうな店を探してうろつきましたが、あまり深く考えずに最初に入ったのが三条河原町近くの六曜社1F店。内容はもう昭和の喫茶そのもの。こちらは僕の求めているものではない、という意味で。雰囲気も良いし決して悪い店ではないのですが、500円の珈琲はごく普通の味で、プラス90円で頼んだバタートーストは実際にはマーガリントーストでちょっと落胆。(;_;) 
六曜社珈琲


気を取り直してグルグル回っているうちに辿り着いたのが白川通りに面したDrip&Drop Supplyという店。ここではコロンビア・ラ・シルカシアというシングルオリジンをペーパードリップしてもらいましたが、これがもう想定外に感動的フルーティーなフレーバーで、ちょっとビックリ。紙コップで620円はちょっとお高い感じですが、店の中で飲む600円の珈琲は結構、凡庸なものも多い中で、あとは価値観の問題。

カウンターが4席のみ、あとは豆売りとドリンクのTake out、しかしメニューはかなり充実していて、ブレンド、シングルオリジンの豆を選んで、さらに抽出方法がペーパー、フレンチ、エアロプレスの3種類から選べます。ラッテ、カプチーノではミルクの種類まで選べたりと、ワンオペのミニマムサイズのスタンドカフェにしては、やけに充実しています。見事なお手並みだな、と思っていたら、実はこのバリスタ、様々な大会にも出ている林伸治氏でした。こんなに小さな場所で、ここまで珈琲ビジネスが凝縮された店はちょっと凄いな、と感心してしまいました。

あとで調べたら蛸薬師店が本店で、他にも城崎、枚方パーク、あとは海外でバンコクと5店ほど展開している、Marble.coというデザインオフィスが運営しているもの。なるほどセンスがいいはずだ。僕が行った銀閣寺店は去年の10月に開店というその中でも一番新しいものでした。

翌日に行ったイノダコーヒ本店の珈琲はやはり600円でしたが、決してまずい物ではなく、むしろ普通に美味しいのですが、全く感動させる、といった類の味ではありません。一方、イノダコーヒのケーキは種類も多く、かなり行けます。よって、入店したほとんどの人がケーキセット 1040円也を注文する、という流れになります。店内は広々、雰囲気もよく、常に満席なのも理解できます。
Drip&Drop外観
Drip&Drop品揃え
Drip&Dropコロンビア650円
Drip&Dropコロンビア説明
このコロンビア・ラ・シルカシア、今まで飲んだ中でも3本の指に入る美味しさ。素晴らしい!

こちらが翌日入ったイノダコーヒ本店の店構え。駐車場待ちの車が数台、店の前には入店待ちが20人以上、という繁盛ぶり。でも、いったん席についてしまえば、ゆったりと寛げます。流石、老舗は違う。
INODA本店
INODAコロンビアのエメラルド600円
コロンビアのエメラルド(ブレンド)600円。
たぶん、イノダコーヒでは一番の浅煎り。
でもフルーティさは全くなく、微かに酸味を感じる程度。まあジャンルが異なるか。
ミルクを入れずに飲みましたが、ミルクを入れた方が良かったかも。

さて、僕のブログの更新も今年はこれで最後です。来年も頑張って更新します。
では皆様、良いお年を!

珈琲仙人のいる店、ザ・ミュンヒ

日本だけでなく今や世界中の珈琲マニアの間でつとに有名な店、ザ・ミュンヒに行ってまいりました。
場所は八尾・高安駅から15分近く歩いて、「嘘やろ」という住宅街の真ん中にあり、グーグル・マップの案内が必須です。 幸運にも3時間ほどの滞在中、客は自分ひとり、マスターの不思議な世界をどっぷり堪能してきました。もうなんというか、行ったことがある人にしか絶対に理解不能な世界です。
ミュンヒ店外観

店に入ると、いきなりマスターのお話が10分ほど先制攻撃、気が付いたらオーダーも決められていて、20年もののマンデリン豆を使った1時間かかるデミタス、待っている間に頂くスパルタン(1.5Kgのブレンド豆で200g分を4時間かけてネルドリップ)、そして最後はまさか自分が頼むとは思っていなかった24年ものの氷温珈琲が匙一杯、と結局フルコースで7600円也でした。

ミュンヒ・1時間珈琲プロセス
ミュンヒ・1時間珈琲プロセス2

ちょうど1時間でやっと完成した一杯。
ランブルカップに入った少量の珈琲はもの凄い香りを放ちます。
ミュンヒ・1時間珈琲完成1

デミタス抽出を待っている間に、噂のスパルタンを頂きました。
古伊万里のカップにたっぷりとサービスで3倍量!
途中で、超濃厚なクリームを加えるとこれがまた素晴らしく美味しい。ウットリします。
ミュンヒ・スパルタン&クリーム

これが噂の24年熟成させたという氷温珈琲。カップ一杯なら10万円です。
樹液のような香りと上品な酸味で、まるで高級リキュールです。
粘性があるので冷蔵庫から出して20分ほどデキャンティングが必要です。
ミュンヒ・24年もの氷温珈琲

ミュンヒ・氷温匙一杯

店内はマイセンやバカラ、古伊万里など見たこともないカップ類が… 
10万円珈琲を頼むと、右の500万円のマイセンのアンティークが使われるらしい。
ミュンヒ・コレクション

3時間の間に頂いたもの。水を入れるグラスすら、マイセンという拘り様です。
ミュンヒ・全オーダー

お土産も、メニューに始まり、+ステッカーとかCDとか次々と頂いてしまいました :-)
ミュンヒ・お土産

大満足して外に出るともう真っ暗。マスターが親切にも駅まで車で送ってくれました。
電車を逃したお客を名古屋まで送ってあげたこともある、と言っていました。:-O
なにもかもが想定外、けた外れのサービス、詩人でもある田中マスターの生き様とお人柄を走馬灯のように体験させて頂きました。御年77歳のマスターが元気なうちに訪れることが出来てよかった~

追記:これだけの珈琲豆を使った珈琲を飲んだらさぞかし寝られないのではと少し心配でしたが、結局胃もたれもなく、夜もいつもの時間に眠くなり、むしろ通常よりぐっすりと眠れました。不思議!

お洒落なNozy Coffee渋谷店

昨日、前から気になっていたNozy Coffee渋谷店に行きました。正確には THE ROASTERYという店名のようです。店に入るとそこは英語の会話が飛び交い、なんだかサンフランシスコにでも来たような雰囲気。かなり広い店内で、まずは目の前のバーカウンターでペルー豆のカプチーノ600円を注文。うむ~、若いバリスタのお兄さんがさらさら~っとチューリップを描いてくれました。エル・チンチンという変な名前の豆は物凄く個性的な強い香りがします。途中までとても美味しいと思ったのですが、冷めてくるとちょっと酸味がくどくなってきてしまいました。2杯めは飲めない、スッパプレッソ・ベースのカプチーノです。
NozyCappuccinoPeru

気を取り直して、店内奥に進みプロバットの焙煎機の前の豆を物色。どの豆もとても個性的な匂いがします。その中でもとりわけ甘い香りを放つニカラグアの Dry on Tree(樹上乾燥)という珍しい豆を注文。今度は金属フィルターでのドリップで680円。こちらは最後までとても美味しい珈琲でした。豆も買って帰り、今朝、ペーパーで淹れてみたらやはりとても美味しい。流石 Nozyさん。何もかもがお洒落で一流です。自分が店を出すときには見習いたい部分が沢山あります。店の奥では女性店員達が「ジュッ、ジュッ」と焙煎したての珈琲をカッピングでチェックしていたり、とにかくライブな店です。
Nozyニカラグア樹上乾燥

一杯に18g使う、といいながら、18.8g を使う結構アバウトなバリスタさん。
Nozyニカラグア抽出

どでかいプロバットが目の前にドーンとあります。
Nozyお洒落な店内

購入したニカラグア。なかなかいい色をしています。袋を開けると甘い香りが凄い。
Nozyニカラグア豆購入

REINOコーヒー再び

本日2軒めは、隠房から徒歩15分ほどの場所にある、REINOコーヒーに再び行きました。
ここは1杯分頼んでも1.5杯分出てきて、ちょっとお得な感じ。本日はケニアを頼みましたが相変わらず薫り高くて美味い。

REINO COFFEE
https://reinocoffeestore.com/
REINOケニア

お昼を食べていなかったので、ケニアのハンドドリップと一緒にチーズトーストとスコーンも注文。
チーズトーストは、三枚切りのトーストなのでボリュームがあります。こちらもとても美味しい。
REINOチーズトースト

REINOケニア2

店に Only Roaster.com というサイトをやっている方がいるよ、店員に教えてもらって、ちょっとお話させて頂きました。本職はデザイン関係だそうですが、このサイトがなかなかすごい。内容の充実ぶりと美しいウェブサイトの写真に感心してしまいます。世の中には素晴らしい人達が沢山います。

Only Roaster - Coffee Roaster Guide
https://onlyroaster.com/








隠房(日本ハンドドリップ協会)

JHDA - 日本ハンドドリップ協会という一般社団法人があるのをご存じでしょうか。
http://japanhanddripassociation.jp/

毎年日本最大(アジア最大?)の珈琲展示会であるSCAJショーに行くと、ゲイシャだパカマラだ、リロイ種だとか、パナマだハワイコナだホンジュラスだコロンビアだルワンダだブラジルだとか、、やれASD(Anaerobic Slow Dry)プロセスだ、その逆だとか個性豊かでフレーバーの強い珈琲やらエスプレッソ、ラッテやら、もうお腹がタポタポになるまで高価なものを飲めるのは大変ありがたいのですが、そのうち「もう珈琲は飲めん」という状態になったとき、このJHDA主催の「隠房」さんのクール珈琲だけはスッと飲めてしまうので、前から気になっていたのですが、本日思い立って珈琲仲間のK氏と行ってきました。場所は豊島園駅から徒歩3分くらい。

隠房
https://www.kakurenbou.jp/

店に入ると、いつも展示会で見る店主がいて、なんだか初めて来た気がしない。(^^;
最初にガテマラをホットで、そして2杯目は隠房ブレンドを例のクール珈琲で。クール珈琲には通常のアイスコーヒーのようなガムシロやクリームはつきません。スッと飲める味。最初ちょっと薄いかな、と感じますが、これだと確かにフレーバーが良くわかる。淹れ方は独特で、ペーパードリップだけど、ネルのように、ちょんちょんとポットの先からお湯を少しずつ点滴しますが、50ccくらい抽出したらそれを4倍くらいにお湯で薄めます。クール珈琲では同じやり方だけど、氷の上に直接注いで、最後に氷を減らしてから、やはり冷水で薄めます。 このやり方だと、非常にすっきりした味になります。

かなり粗い挽き方。豆は目分量だそうです。
隠房ガテマラ2種

こちらはクール珈琲の場合。受ける容器が異なるだけ。
隠房ブレンド

超人気店(ケンズカフェ 東京)のガトーショコラも一緒に注文
隠房ガテマラ&チョコケーキ

クール珈琲のカップはなかなかおしゃれ。
隠房クール珈琲

メニュー
隠房メニュー


ついでに、この日の朝に焙煎したブラジル豆2種の写真も掲載しておきます。

1) ブラジル・ブルボン・ピーベリー
欠点豆が多めでハンドソーティングに時間がかかる。1ハゼ音が小さ過ぎてなかなか聞こえない。でも綺麗に膨らみ、香味も良好
2) ブラジル・イエローカトゥカイ・ナチュラル(グアリロバ農園)
少し小振りの豆は、とても火が通りやすく焙煎しやすい。独特な香りは飽きが来ない美味しさ。
本日焙煎ブラジル2種

ウェスタン北山珈琲

前から行こうと思っていた上野のウェスタン北山珈琲店についに行ってきました。

店に入ったら、2つのテーブル席とカウンターには4名ほどしかいないのに、満席なので30分後にまた来て、などと言われて、ブラブラ時間つぶし。やっと入れたら3名でまた満席。しかも、3人目だった僕に対しては、まだオーダーを取らないで、、だと。うーむ、なかなか偏屈な。しかも店内撮影禁止のステッカーがそこら中に貼ってあり、何とか写真を撮りたい私はちょっとドキドキ。
もちろん勇気を出して、音の出ないモードですきを見てはパチッと数枚。それはさておき。

ここは面白い店です。カウンター内は板で目隠しされているけど、店主の頭が見え隠れ。バイトのお兄さんが一人。秘蔵20年のゴールドマンデリン2800円とかは取り合えずパスして、無難にウェスタン・ブレンドを注文。でも途中で別のページがあることに気が付いて、雫セットを追加。合計2300円。これを高いと思うかどうかで、あなたの珈琲マニアック度が分かるというもの。僕は特に高いとは思いませんでした。
ウェスタンブレンドは3年~10年熟成のオールドビーンズを使っています。雫はいわゆる珈琲のエキス系で小さなショットグラスに入って出てくる、トロッと甘いリキュールのような味です。もちろんアルコールは入っていませんが。途中に口直しの薄い珈琲がジノリの小さなカップで出てきましたが、これが意外と美味しい。お冷の氷はカクテル用の透明度の高い氷でしたが、同じ氷がコーヒークリームのミニジャーの横に3個ほどゴロリ。なかなか細部まで凝っています。ウェスタンブレンドの方は、まさにガツンと来るパンチある味わいでした。エージングした豆と特有の香りの中に微かなマンデリン系の香りが嗅ぎ取れました。さて、この店はいつまで続くのかなぁ。「もか」や「大坊珈琲」みたいにある日突然、閉めちゃうんだろうなぁ。やっぱり今のうち行っておかなくちゃ。

風情、、を通り越して、何でしょう、この店の佇まいは!
北山珈琲外観

大倉陶苑のゴージャスなカップで出てきます。100ccくらいか。
北山珈琲・ウェスタンブレンド

一瞬、バカラかと思ったけど、ショットグラスのブランドは読み取れませんでした。
北山珈琲・雫

これに雫がついて2300円です。
北山珈琲メニュー

途中で出てきた口直しの薄い珈琲。
北山珈琲・口直し

もちろん勉強のために豆も買って帰りました。
北山・アラビカモカ

店を出ようとしたら、店主がカウンターから顔を出して、思いがけずチャーミングな笑顔で見送ってくれました。う~む、昭和の世界。芸術的領域だ!

カフェバッハについての考察

先週久しぶりにカフェバッハに来ましたが、改めて色々発見があったのでブログに書き留めます。3時過ぎに家を出て思い付きでバッハに向かったので、到着したのは5時前。結構寒い日だったのに驚いたことになんと店の外にまで数名待っている状態。15分ほど待ってやっと店内。昨今の珈琲ブームのせいでしょうかね。こんなへき地の珈琲店がここまで賑わってしまうとは…
Bach混雑

バッハの周りはこんな安ホテルがたくさんあります。夜にもなれば、女性一人ではちょっと歩けないような雰囲気が濃厚に漂っています。
Bach安ホテル

いつものようにカウンターに座って、まずバッハブレンドを注文。こんな感じで一度に5杯くらいずつ淹れてましたが、出てくるまでまた20分ほど。大混雑過ぎてちょっと落ち着かない感じ。(^^;
Bachドリップ5連

82、3度という低めの温度のお湯を注ぎ始めて抽出終わりまでが2分10秒。抽出方法はペーパードリップ。バッハ式というドリッパーは実際は三洋産業のもので一つ穴。V60出てよりゆっくり落ちるように見えます。提供された珈琲はまさに王道を行く珈琲で、苦み・酸味が程よくバランスして、飲みやすいもの。まあ良くも悪くもバッハの味です。濃さも悪くないし、カップの量もたっぷり目。申し分ないはずなのですが、僕のようなマニアにはちょっと物足りないかな。一杯640円もちょっと高いと感じます。数年前は480円くらいだったような気がするがなぁ。
Bachブレンド珈琲

バッハ店内にはカウンター内が2名、30名以上座れる広めの店内にはウェイトレスが6,7名。お客がどんなに沢山きても珈琲を淹れるのは一人のバリスタだけ。味のコントロールは完璧に、ということでしょう。珈琲粉の量は重さは計らずに計量スプーンのみ、でも2,3分おきにお湯の温度を測りながら淹れます。温度へのこだわりが凄い。ちなみにアイスコーヒーは高めの温度のお湯で淹れるとのことで、同時に作るときは、温度の異なる2つのポットを忙しく持ち替えながらドリップします。

ドリップスタイルを観察すると、ポットを持つ右腕は深く曲げて安定させて、左腕は腰に当てて、先ず身体とポットの位置を固定します。そして、その状態で腰をグラインドさせながらリズミカルにドリップします。カウンターは腰を曲げずに無理なくドリップできる高さに作られています。

一人で沢山の珈琲を短時間で作るために、ペーパーは最初から折ってある、湯通しはしない、お湯は誰かが沸かして横から持ってくる、1杯分でも2杯分(抽出は4分15秒)でも同じドリッパーを使う。注湯量は目分量。種類の違う豆やアレンジでも、職人技で同時進行、といった具合。うーむ、疲れそう。。

そして、アップルタルトを頼んだら電子レンジで温めたと思われるものがプラケースのまま提供されるなど、とにかく合理化されています。バリスタ以外が出来ることは全てバイトにやらせて、バリスタはひたすら安定した珈琲抽出に専念する、という分業がみられます。

<味は確かに美味しいが、如何にも味気ない提供方法で優雅さに欠けるアップルタルト>
Bachアップルタルト

途中からぐっと空いてきたので、2杯目はバッハ名物のパナマ・ドンパチ・ティピカを注文。値段はブレンドより少し高い680円。でもこちらの方がずっとスペシャルティを感じて美味しい。
Bachパナマドンパチティピカ



日本一マニアックな珈琲屋ハーモニー

駒沢公園の近くにとんでもない店があります。その名も自家焙煎珈琲ハーモニー
3万円の珈琲とかあります。豆の分量はとんでもないです。かける時間は150分ともっととんでもない
です。もし注文が来たら、まず店を閉めて、それから開始するそうです。いつか試してみたい!

ハーモニー外見

ハーモニー3万円珈琲


本日はまず、ミディアム・ボディ・テイストのスペシャルブレンドというネルドリップを注文。120ccの豆(見た目40gくらいありそう)に対して、120ccの抽出。ジノリの珍しいカップにいれてもらいました。一緒に頼んだブラウニーには、それより大きなアイスクリームが付きます。美味しい。。
ハーモニーミドル珈琲
ハーモニーネルMブレンド
ハーモニーブラウニー

これは2杯目のライト・ボディ・ハーモニーブレンド。常温の水(約20度)でネルドリップします。ポットにはスキッターという特殊な金属器具が取り付けられており、針のような先を豆に差し込むと点滴が行われる仕組みです。これを使って、5分以上かけてドリップします。
ハーモニーライト珈琲

2杯目は、ヘレンドの転倒防止枠つきのカップ。高いんだろうな~、これ。(^^)
ハーモニーヘレンドカップ
ハーモニーM抽出

ネルの形を整える特殊な器具達。実に怪しげ。一番長いのが3万円珈琲のセレモニー用ですな。( ^ω^)
ハーモニー器具類

KOFFEE MAMEYA

前から行こうと思っていた表参道のMAMEYAに行きました。

店には店名すら出ておらず、でも人が並んでいる、しかも1/3は外国人、という実に変な店でした。なかなかユニークなビジネスモデルで、要するに世界中の名だたるロースターから、浅煎りから深煎りまでバリエーション豊かに、これぞというものを19件ほど選別して紹介しながら売る、というものでした。国内以外に、デンマーク、イタリア、オーストラリア、台湾、韓国などのロースタリーの豆を空輸して提供しています。対面販売で、一組の客に10分以上かけて細かく説明するという接客スタイル。豆を買っていく人が多いので、客単価は3000円くらいありそうでした。我々2人組は600円ほどの珈琲を飲んだだけなので、こういう客ばかりだときっと早々に廃業してしまうでしょう。少なくとも今は大繁盛しているようです。
MAMEYA店内

深めの煎りのエチオピアはカリタのウェーブで、中煎りのエチオピアはV60で、というこだわり。
MAMEYA抽出

メニューです。
MAMEYAメニュー

復活していた伝説の店、ポプラ館珈琲

先日ネット上で発見して、プチ興奮してしまった厚木のポプラ館珈琲についに行ってきました。オープンが月~木曜の10~17時だけ、しかも駅から1.5kmも離れているので行きたくてもなかなか行けない店です。 http://popurakan.com/
このウェブサイトだけで訪れてみよう、という人は多くないかもしれません。

しかし、246号線沿いにあったポプラ館を知っている人なら感涙ものの内容でした。なんといっても店主は1974年創業のオリジナルポプラ館のオーナー本人。確か荒井さんというお名前。この人のサイフォンの技術は芸術の域に達しています。動画をお見せしたいところですが、サイズが大き過ぎるのでとりあえず写真を掲載します。火力が強いので上部の差し込むと一気にお湯が上がります。そして掻き混ぜたり、少し足し湯をしたりした後に火を外すとザバァーっという感じで一気に珈琲が下りてきます。真空度が相当に高いようで、勢いで細かい泡が物凄く盛り上がります。

一杯目は、カウンターのお隣に座った常連さんが注文したモカマタリの余った分で、ジノリのデミタスでサービス提供してくれる気前の良さ。僕が頼んだのは上質でボリュームのあるワッフルサンド(ブレンド珈琲付き)で、これで800円はかなりお得な感じ。お腹がいっぱいになります。しかしもちろんここまで来て一杯飲んで引き下がるような私ではないので、次に一杯1000円のパナマ産ゲイシャを注文。豆は結構深めにダブル焙煎してあります。とてもいい香り。写真のようにたっぷり目のカップに、またデミタスが付いてきます。これはミルクを入れて飲む人にも、デミタスの分はストレートで飲んで欲しいという店主の思いだそうです。これには、超旨い手作りプリンまで付いてきます。いいなぁ、このサービス感。

店主は熱海の老舗の和菓子屋さん「村上」のご出身だそうで、コロンビア・エメラルドマウンテンの名付け親とのこと。色々楽しいお話を聞かせてもらい、ついでに焙煎室の中まで見学させて頂いて大満足。駅から歩いてきたと言ったら、店主の計らいで、なんと店で働いている方が車で本厚木駅まで送ってくれる、という破格のサービスぶりでした。感動!!
ポプラ館モカマタリ

ポプラ館ワッフルサンド

ポプラ館ゲイシャコーヒー
ポプラ館店内様子
ポプラ館サイフォン泡2
ポプラ館サイフォン泡

これは外から撮った写真ですが、中に入ると温度湿度が完璧に設定されていてかなり涼しい。フジローヤルのクラッシックな焙煎機(直火式)を使っています。オリジナルポプラ館の時代は、これとその2倍のサイズの2式で焙煎していたそうで、ブルーマウンテン豆の大半をここで買い占めていたとのこと。一杯2万円の珈琲を出していた店ですから! 
ポプラ館焙煎室

店はとんでもない場所にあります。グーグルマップの時代でなければ発見するまでに何時間もさまよいそうな場所。
ポプラ館周りの様子

もちろん豆も買って帰りました。
ポプラ館メキシコ豆

オリジナルのポプラ館では最初にドイツから空輸した、という、その当時と同じメキシコの農園の豆だそうです。いや~、良かった!  次に行ったら本物のブルーマウンテンを飲んでみたい。エシレバターを使った特厚のパンケーキも食べてみた~い!

コールドブリュー・コーヒー

巷ではコールドブリューというメニューを、アイス珈琲より少し高めの値段で提供していたりするのをよく目にするようになったけど、そんなに気取らなくても我が家では毎晩、簡単に作っています。40gの珈琲豆を挽いてコーヒーサーバーに600ccくらいになるように浄水を加えてクルクル掻き混ぜて、冷蔵庫で一晩寝かせたら、翌朝ペーパーで濾すと出来上がり。これが大変美味しい。豆はもちろん自分で焙煎したもの(つまり高品質!)で、コーヒーチェーン店で飲むものとはもう段違いの旨さ。夏場はアイスのままストレートやアイス・オ・レ、冬場は熱くして泡立てたミルクを載せて飲んでもいいよ~

大量に作るのも容易だし、意外とこういう作り方を知らない人が多いのが不思議なくらい。ちゃんと学校で教えるべきだ、、なんて。夏場は同じやり方で紅茶の葉で作ることもありますが、これも爽やかでなかなかいけます。レモンバームの葉を少し加えるとさらに爽やかで健康にもいい感じ(^.^)ママ用水出し珈琲

唯一の珈琲館、「倉敷珈琲館」

嶋中労の「コーヒーに憑かれた男たち」を読んで以来、伝説の襟立博保氏の弟子であった畠山芳子氏が開いた珈琲店ということで一度訪れたいと思っていた「倉敷珈琲館」に3連休を利用して行ってきました。場所は倉敷美観地区の中で、周りは風情タップリの観光地。入る前からなんとも良い雰囲気。それに創業日は1971年4月8日は自分の誕生日と同じだ! まあ、年は違うけど( ^ω^)・・・
倉敷珈琲館入口

抽出はもちろんネルドリップですが、比較的若いバリスタが淹れていました。しかもネルをペーパードリップのように置いた状態で、ペーパードリップのようにお湯を注ぐ方式。ちょっと拍子抜け。(^^;
倉敷珈琲館珈店内

一杯目がアラビアン・ブレンド、2杯目がマタリ・モカ。よく似た味だな、と思ったら、あとでよく見たらアラビアン・ブレンドもマタリ・モカが主体。あら。カップもほぼ同じノリタケの無地。
倉敷珈琲館注文品

珈琲の味の方はまあこんなもんかなぁ、というもの。でも雰囲気がとても良いので!
一緒に行った母が注文したウィンナー珈琲は、むっちゃゴージャスな味で本当に美味しかった。

倉敷珈琲館珈琲豆
やたらと大きく膨らんでいるフレンチ・ミックス

それはそうと、珈琲館というよく似た店が有名ですが、念のために調べたらなんと珈琲館の創業の方が1年早いらしい。珈琲館「倉敷インター店」とかもあって、実に紛らわしい。
さらに調べると岡山県内には、岡山珈琲館というのも8店舗くらいあり、こちらも何やら珈琲館に似ているがメニューを見るともうちょっと砕けた感じ。スペシャルティ珈琲を出すと書いてあるが、ロゴも珈琲館と非常に似ている。う~む。

珈琲館類似品

珈琲館(KO:HI:KAN): 1970年4月10日創業で、サイフォン式
http://www.kohikan.jp/

岡山珈琲館 創業不明、淹れ方不明
https://asumo-cafe.co.jp/wp2/

もっと調べると、こんなものも。こちらもサイフォン珈琲だけどもちろん全くの別物。なんなんだ~

倉式珈琲店:2015年4月1日創業  サイフォン
https://www.saint-marc-hd.com/kurashiki/


でも倉敷珈琲館は唯一。やっぱりここが一番!倉敷珈琲館出口

LIGHT UP COFFEE・飲み比べセット

中央線の高円寺から吉祥寺にかけては珈琲好きの聖地ならぬ聖エリアなわけですが、吉祥寺ならここ、LIGHT UP COFFEEさんの飲み比べセット680円がとてもユニークで楽しいのです。

今回は、ケニア、グアテマラ、エチオピアのシングルオリジン豆で、全く異なるフレーバーがそれぞれ魅力的でした。添付されてくるカッピング・プロファイルを見ながらチビチビやると「うーむ、確かにそのとおり」と深く納得してしまいます。いつか自分の店を始められたら、飲み比べセット、やりたいなぁ。

http://lightupcoffee.com/
LightUp飲み比べ


と、ウェブサイトを見ていたら、今週末にカッピング・イベントがあるのに気が付いて、しかも定員4名のうちチケットは残り1枚ということで速攻で申し込んでしまいました!

茶亭羽當のデミタスカップ

いつもの茶亭羽當さんのデミタスカップ比較です。
店の中は全部異なるカップのようですが、どれも素晴らしい。コクテール堂のエージング豆「五番町ブレンド」で10分以上もかけてネルドリップした珈琲も素晴らしい香りとコクですが、カップがまた味を引き立ててくれます。今回は大倉陶園のビンテージもので八角形のとても変わった形のものでした。前回のものと並べてみます。
茶亭羽當デミタスカップ

裏返すと、ひそやかに Okuraのマークが入っています。
茶亭羽當カップ裏

今週末はカフェドワゾーにも行きましたが、浅煎りのキリマンジャロのネルドリップを頼んでみたら、珈琲豆を粉に挽いた後、カメラ用のブロワーで丁寧にチャフを飛ばしてからドリップを開始しているのをみて、なるほどと納得。 自分は息でふうふうと飛ばしていましたが、確かにブロワーの方が清潔だしオシャレだなと思った次第。飲み歩きは勉強になります。早速会社に持っていこう。(^.^)

珈琲店 Coffea

3連休の後半を利用して、山形県鶴岡市の珈琲店Coffeaに行ってきました。自宅の横浜からちょうど往復1000Kmの旅でした。伝説の名店、吉祥寺もかで11年修業されたというマスターがこの地に珈琲店を開いて27年前だそうで、ぱっと見た限り珈琲店に関しては不毛のこの辺りに、ポツンと建っています。
Coffea_Shop
入店前の明るいときと、飲み終わって店を出たとき(夕方6時過ぎ)の様子。

Coffea_店内
一見、無口なマスターですが、珈琲の話題でしゃべりかけると意外と饒舌だったりします。
往年の標さん同様、喫茶店、珈琲店では珍しい白衣を着ています。
食器はどうやらメニューが同じなら同じものを使うようで、各種類6~8客ずつ揃えてあります。

Coffea_Straight
色々と頼んでみました。すべて深煎りネルドリップ。抽出時間3分10秒。
豆の分量を訊いてみたら、「10gちょっと」という素っ気ない返事でしたが、見た感じでは15gくらいは使っているようでした。お湯はぶくぶく沸騰しているものをユキワのポットに移し替えてすぐ抽出開始なので95℃くらいあるでしょう。豆の量も抽出量も目分量という職人の世界です。この店の特製ネルも入手したので自分でもまた実験してみたいと思います。

Coffea_Dolche
これはドルチェ・ブレンドのカップで、大倉陶園のビンテージっぽいもの。風情があります。

Coffea_Exstract
ローゼンタール社のゴージャスなデミタスカップで出てくる珈琲のエキス。最初から甘みがついていて、濃厚さに痺れます。

Coffea_ExellentWeiner
Excellentウィンナー珈琲には、珈琲のエキスが使われています。Coffeaでもっと高価な一品。
Coffea_Menu
嶋中労さんの小説にも出てくる、一生完成しないと思われる、ロトント・ブレンド(準備中)が掲載されたメニュー。番号やら、メニューやらにあちこちに訂正が入ったままで、なんだかお茶目です。

とてもいい時間が流れていました。

Buckle Coffee

昨日は大田区雑色のBuckle Coffeeに行ってきました。1か月前に日経新聞で取り上げられた直後は沢山の人達が一度に訪れて豆不足になるほどだったとか。https://bucklecoffee.com/

Buckleルワンダ450円

京急雑色駅を降りたら折しも地域イベント真っ最中で、地元のオジサンバンドがベンチャーズをガンガン演奏するのを横目に、商店街を抜けて、町工場地帯に外れていくとそこにポツンとありました。見ての通り町工場そのままで、実際に自動車修理工場も兼ねているらしい。完全オープンな店舗ですが、左右に首を振る冷風扇がとても気持ちいいのです。
Buckle珈琲店

今回もルワンダを注文してみました。アイスコーヒー。10分ほど頂きますよ、ということでしたが、作り方を見て納得、大満足。こんな感じです。ハイローストのルワンダ23g(多い!)を、ほとんどエスプレッソ挽きかと思うほど細かく挽いて、95℃くらいの高温のお湯でビーカーにペーパー抽出します。抽出後に別のビーカーと行ったり来たり3,4回繰り返してデキャンティングしながら40℃くらいまで冷ました後、角柱状の氷を入れたカップに注ぎます。しっかり冷えた後に、さらに新しい角柱氷を2本追加してやっと完成。これで450円はコスパ高過ぎ!! 感動の味です!

Buckleアイス作り方


もちろん帰りには豆を少々。1つはマイブームのパプアニューギニア・トロピカルマウンテン。
注目すべきは赤いサークルの中。消費期限ではなく、きちんと焙煎日が書かれています。こういう店は信頼がおけます。
Buckle購入豆


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