香豆火珈琲 (Kaz - Feel - Coffee) - 引越し済


KAZUHICOFFEEは 2021/11/11に開業いたしました。 屋号はそのままKAZUHICOFFEEです。

新HP: https://kazuhicoffeelab.com/
旧HP: http://www.kazuhicoffee.com/
Base: https://kazuhicoffee.thebase.in/

今はまだ珈琲豆のネット販売と時折行う焙煎教室だけですが、これから珈琲の家庭焙煎や小型焙煎機のコンサルティング業という分野を開拓したいと考えております。まずは発明工房さんの「煎り上手」や安価な小型ドラム型焙煎機などにちょっとした装置をつけて、焙煎プロファイルがリアルタイムに見えるようにすることで、短期間で焙煎の技術を学んだり、既に焙煎を開始されている方の技術が上達するようなプログラムを用意したいと考えております。これからまだまだやること山積ですが、まずは出発致しましたことお知らせ致します。 珈琲が仄かに好きという皆様が、もっともっと本物の珈琲のことを知って楽しんで頂けるようにすることが次の自分のミッションだと考えております。家庭用サイズの小型焙煎機を海外から輸入して販売する等も計画しております。皆さまが美味しい珈琲をいつでも気軽に楽しめるようにすることを全身全霊でサポートしたい!!

喫茶店巡り

ブルーボトル・コーヒー 横浜店にて

横浜駅前に先月オープンしたブルーライト、じゃなくてブルーボトル横浜に立ち寄ってみた。
横浜駅には、しょっちゅう行くのでオープン直後に存在には気付いていたが、「まぁ自分の珈琲の方が美味しいし」などと自惚れながら、いつもはお客が外から丸見えの変な店構えをチラチラ見ながらも素通り。でも今日はなんとなくスルー出来ずにふらっと一人で入店してみたら、7,8人並んでいたので、ちょっとたじろいだが、めげずに列に並んで取り合えずシーズンブレンド550円を注文した。

ブルーボトル横浜

ここも米国スタバ流に注文時に名前を告げる方式で、Kazと告げてドリップを待つ5分ほどの間に、見回したら奥まった席が1つだけ空いていたのでそこに陣取った。

この店の注文カウンター内には、お馴染みのドリッパーを並べてドリップするバリスタの姿がなく、他のお客が注文しているものを見てもお菓子やらアレンジ珈琲ばかりで、「もしかしてドリップコーヒーは外のTake-out のスタンドだけ?」と一瞬不安になったが、もちろんそんなことはなく、店内のお客にも Take-out用をトレイに載せて運んでくる、という仕組み。なるほど!

ということでカップは例の透明ガラス製ではなく店内用も紙カップのみで、そこはちょっと味気ない。
Take-outとの違いは消費税が8%か10%かのみか。

シーズンブレンドはケニアとエチオピアのブレンドとの説明であったが、飲めばすぐに分かる浅煎りケニアの味で、エチオピアの方は微かにイルガチェフェ(?)の香りを感じる程度。かなり酸味が強いが流石に上手にまとめてあり十分に美味しい。米国発のブルーボトルは、スタバやタリーズ同様にカップのサイズが250ccほどと大きいので、このクォリティで550円は高いとは思わない。以前はちょっとお気に入りだった上島珈琲の機械式ネルドリップよりはずっと勉強になる味だ。

ただし、酸味の強い珈琲は最初は美味しく感じても、この量を飲むと最後にはくどくなる。この点、米国発の珈琲チェーン店はもう少し日本流に小振りなカップも選べるようにしてもよいのではないかと思う。飲んだ時の濃度感からして、恐らく一杯に20gほどの珈琲豆を使っていると思われるが、もし150cc/12g で提供したならいくらが妥当なのか。

このためかは分からないが、店内を見回すとホットのブラックコーヒーを飲んでいるお客は自分だけで、ほとんどは甘そうなアレンジ珈琲かアイスコーヒーであった。その昔、サンフランシスコやニューヨークのブルーボトルに行ったときには、8割方のお客がブラックコーヒーを注文していたように思ったが、日本人は全般に子供口なのかな。

ハワイ・カウコーヒー

OceanVista農園ジョンさん

今日は、僕が時々ふらっと行く伊勢佐木町のKOPE花伝カフェというお店に、ハワイ・カウコーヒーを最初に始めたという Ocean Vista Coffee Estateのジョンさんが来られるというので、お店のママさんの計らいで僕にも声をかけてもらい、農園の方と直接色々とお話させて頂く貴重な機会を得ました。皆さん楽しい時間をどうもありがとう~♪

ちなみにジョンさんの右の女性はジョンさんの娘のローリーさん。前列右端は、珈琲豆の日本への輸出入をされているKayama LLCのミユキLEEさん。真ん中がKOPE花伝のママさん。
他にも常連さんが4,5人集まりました。

ところでハワイのお二人は写真に納まるときにいつも「電話してね」みたいな手の形を作ってましたが、これはハワイではピースサインみたいな意味なのかな。今度会ったら訊いてみよっと。(実は今月末にハワイで再会予定なのです)

雨の日の珈琲とチョコ部族

春一番の強風で空から雲が一掃されて見事な青空だった本日は、前から行きたかった「雨の日の珈琲」という珈琲屋に行きました。場所は柏駅から徒歩五分ほどで、まずまず行きやすいところにあります。

ごく小さな店ですが、中に入ると並べてある豆の尋常でないセレクションにまず驚かされます。
しかもそれらを370円ほどで飲ませてもらえるのです。素晴らしすぎる!
雨の日オンパレード

まず、一杯目がコスタリカ・ファラミ・ブルボン・レッドハニー。いきなりズドーンと深煎りなのにフルーツ感たっぷりの重厚な味。相棒のK氏は最近ちらほら見るようになってきたセラード珈琲のブラジル・フルッタメルカドンを注文。持参の紙コップでお互いに味見。(^.^) こちらも凄い。酵母で発酵させた味は一度飲んだら次は絶対に見分けがつく特徴的なもの。
雨の日コスタリカ


2杯目は久保田店長お勧めの、同じくコスタリカ、モンテコペイ・ラ・メサ、イエローハニー精製のCOE級の豆。同じコスタリカでもまた異なるフルーツ感に痺れます。超絶もの。相棒は最近はイルガチェフェを抜いてエチオピアNo.1の高級品になったという話のグジ地方の G1 豆。これも高貴な紅茶のようなフレーバーが実によい。
雨の日モンテコペイ


 そして途中で、店長のサービスの水出し珈琲を少し。こちらはマンデリンベースのブレンドだそうで、まさにマンデリン系の味なのですがなんとも上品、かつ爽やかなフレーバーで、ちょっとリキュールのような感じは琥珀の女王的な味わいですが、クリームなし、甘みなしの極上品。右のような器具で水出し抽出するそうです。(真ん中に珈琲粉を入れると、上部に入れた水が一滴ずつ落ちる)
雨の日水出し珈琲

3杯目は店長の勝負珈琲というケニア・キアニャガAAの深煎り。これがなんとも不思議な珈琲で、まるで10年以上寝かせたオールドビーンズのような深みと円やかさ、そして複雑なアロマと深いフレーバーに圧倒されます。しかも冷めれば冷めるほど美味しさが増すもの。う~む、う~む。
雨の日ケニア

ちなみにこの「ニャガ」というのは鳥という意味だそうです。
結局、このケニアとホンジュラス・ラ・フロレンシア、ティピカを100gずつ買って帰りました。
さて家で淹れてもあの味が出せるのか、楽しみ~ 
なにしろ、雨の日の店長は一杯に30g近くの豆を惜しげもなく使ってペーパードリップしますので!

ところで、この店に隣り合っているチョコレート工房がまた凄いのです。
Tribal Cacao(チョコ族)という店。
雨の日とTribalCacao

店長の橋本さんはとても気さくで、気前良くも全種類のチョコを試食させて頂きました。
どれも美味しく、こちらも大いに迷って、マダガスカルとハイチのチョコ、それにバレンタインの特製乾燥イチゴの付きチョコを買って帰りました。栃木のイチゴ以外は、材料は全てカカオとシュガーのみというピュアなクラフト・チョコです。この店のチョコの包み紙のデザインとロゴは、雨の日の珈琲の
久保田店長によるものだそうです。驚き! 仏像も彫るそうです。 (@_@)
TribalCacaoチョコセレクション

店内で目の前でチョコを作っています。
TribalCacao作業
TribalCacaoチョコドリンク

小さい方の板チョコ(650円)を1.5枚分も使った超豪華ホットチョコレートは600円。少し計算が合わないが、そんなことはどうでもよいや。とにかく豪勢過ぎるぜ!

下北沢の珈琲店

下北沢と言えばカレー激戦区で歩き回るとソソられるカレー屋さんが次々と現れます。
ということでお馴染みK氏と下北沢で落ち合ってまず「茄子おやじ」さんにて腹ごしらえ。
景気よくスペシャル(全部入り)1300円を注文。美味い! 旨過ぎるぜ!!
ナスおやじカレー

お腹が膨らんだところで、本日の第一目的地、筋金珈琲焙煎所へ。
怪しげな店名とマニアックな店構え、横を通るたびに気になっていましたが、本日ついに入店。
筋金珈琲店構え1

店内は古民家風で薄暗く、レトロな木のテーブルや調度品に期待が高まります。
珈琲はちょっとお高め一杯770円。
店長自慢のチーズケーキのセットが1100円くらいだったかな。
筋金珈琲店内
筋金珈琲説明文

取り合えず珈琲は店長一押しの「すじがねブレンド」を注文。
バーチカルブースターなるものを使っているとのことで、何じゃろ、と思って後で見せてもらったら、なるほど珈琲粉の層を分厚くさせるためのプラスチックの円柱枠のことでした。

筋金珈琲ケーキセット

チーズケーキはさほど特別感はないが、まあ普通に美味しいもの。
珈琲はカリタのウェーブペーパーを使っているけど、件のブースターのお陰か点滴ネルドリップ風で、苦みが円やかでなかなか飲みやすい。
ただし、こちらも店構えほどのインパクトはないかなぁ。

これが500円くらいならねぇ( ^ω^)・・・
それにしてもテーブルのカーネーションが、なんだか仏壇のお供え物みたいじゃ。(^.^)

筋金珈琲店構え2
よく見ると、建物自体なかなか古めかしい。以前はここは何の店だったのかな。

以前紹介した珈琲屋「うず」さんがほんの少し先にあるのでついでに店前まで行ってみると、こちらは元がどうやら床屋。わかりやすっ(^.^)
珈琲屋うず床屋

ついでに「カレーの惑星」さんは見るからに元は写真現像屋だ! (^O^)/
下北沢カレーの惑星

さて本日2軒目。
前から行こうと思っていたイタリア式本格エスプレッソで有名な Bear Pondさん。
狭い店内は外人さんだらけで、実に外国っぽい。
BearPond店内

カフェラッテを頼んだら綺麗な❤のチューリップでした。
飲んでもなかなかデザインが崩れないのは流石。
サードウェーブ系の酸っぱいラッテではなく、まさにイタリアの味。
なかなかいけます。(^_-)-☆
BearPondカフェラテ

BearPondを外から見るとこんな感じ。この店もやっぱり… 
下北沢近辺の店は入れ替わりが激しいようでも建物は居抜きが多いようで。

BearPond店構え

今日は天気は良くてもとても寒い日だったので、この後は早々に解散しました。

珈琲銀座「蔵前」にて

今日は珈琲仲間のK氏と蔵前駅付近の珈琲店を探索してきました。
ここの密集ぶりは珈琲マニアには溜まりません。今日の行動を地図で示すとこんな感じ。

蔵前珈琲銀座

本日の一軒目:リーブスコーヒーアパートメント+Leaves Coffee Roaster

ここは実に面白い。一見、店内のある珈琲店に見えるのですが、実は店内はMcLeanというハンバーガー屋さんで、リーブスコーヒーの方はテイクアウトのみ、という形態。McLeanのカウンターでハンバーガーを食べている最中はバリスタさんの背中から、墨田川を背景にその接客ぶりを観察。

食後はそのカウンターから珈琲を頼むと、バリスタさんが振り向いて注文を受けてくれて、そのままカウンターで飲んでしまう、という形なのです。要するに、コーヒースタンドとハンバーガー店がカウンター席で仕切られているだけなので、空間的にはコーヒースタンドがとても広く見える仕組み。非常に良い共生関係だと思いました。ワンオペの女性バリスタで、注文したエチオピアのカフェラッテも、3rd wave系のフルーティな酸味が爽やかで、なかなかのものでした。

ここのコーヒー、人力車の車夫や乗客もドライブスルーのように注文していくとか。ちなみに4年前までここは鯛焼き屋さんだったらしい。
LeaveCoffeeフロント景色
Leavesカフェラッテ・エチオピア

本日の2軒目:蕪木


ここも個性的な店です。なにが個性的って、まず店の看板がほとんど見えないほど小さい。それなのにお客が常に数組は並んで待っている盛況ぶり。店内に入ると1Fの奥にはFuji Royalの焙煎機がある豆とチョコの店頭売り、2Fが薄暗く静かな喫茶スペースで、ネルドリップ珈琲+自家製チョコレートを提供、さらにブランデー、ウィスキー、シェリーなどのお酒も並んでいる大人の空間。

この蕪木という店、以前は別の場所にあったが一度閉店して、10か月ぶりにこの場所で再開したのが昨年12月、という話。店構えはと言えば、最初は和食割烹みたいだな、で、店内に入ると個人の家のような作りで、たぶん実際に個人宅だったものを床や壁を綺麗にリノベートして古民家風に仕立てた様子。

でも、一番驚くのは、店外に出て少し下がって全体を見回したとき。
なんと! こんな場所に!! という驚き。こんなのもありなんだ、と少し感心してしまいました。
まあ、蔵前という場所ならでは、なのかな。
蕪木デミタス・モカハラール+チョコ
蕪木店構え1

珈琲店には全然見えない。でも素敵な感じ。しかし少し下がってみると!?

蕪木遠景

あら~、って感じ。まさか店の上品な人達は、この2階に住んでいる? なはずないか。
珈琲のメニューは、モカ中心です。
蕪木メニュー

モカ ヤンニハラールをデミタスで注文。3分半かけてネルドリップしたものを、大倉製陶の綺麗なデミタスで提供。深いコクと苦みの中に冷めてくると上品な酸味が浮かび上がります。
そうそう、驚いたことに、この店、注文前の最初に出てくるのが白湯でした。で、珈琲を飲んだ後に出てくるのは冷たい水。オシャレだ!

本日の3軒目:Coffee Wrights


K氏と別れて蔵前駅に向かう途中、カスカラ・ティーと餡バタートースト看板に引き寄せられて、ついふらふら入ったのがここ。カスカラは珈琲チェリーの果肉の方を乾燥させてお茶にしたもので、とても身体に良いらしい。ローズヒップティーをマイルドにして上品な甘さを加えたような味でとても美味しい。そして、ここの餡バタートーストは最高でした。素材が素晴らしい!!

Writes Coffee看板

ん? Coffee Wrightsのスペルが間違っている( ^ω^)・・・
カスカラティーは、最近よく見る Kintoさんの断熱グラスに入って出てきました。
ちょっとドイツパンような香ばしいパンに発酵バターと餡子という鉄板の組み合わせ(幸せ~
Wrights Coffee餡バタートースト

ミニマム&最大効率な店、Drip&Drop Supply 銀閣寺店

同窓会に出るため一昨日から昨日にかけて京都にいました。京都といえば珈琲激戦区ということで、少し早く京都入りして、面白そうな店を探してうろつきましたが、あまり深く考えずに最初に入ったのが三条河原町近くの六曜社1F店。内容はもう昭和の喫茶そのもの。こちらは僕の求めているものではない、という意味で。雰囲気も良いし決して悪い店ではないのですが、500円の珈琲はごく普通の味で、プラス90円で頼んだバタートーストは実際にはマーガリントーストでちょっと落胆。(;_;) 
六曜社珈琲


気を取り直してグルグル回っているうちに辿り着いたのが白川通りに面したDrip&Drop Supplyという店。ここではコロンビア・ラ・シルカシアというシングルオリジンをペーパードリップしてもらいましたが、これがもう想定外に感動的フルーティーなフレーバーで、ちょっとビックリ。紙コップで620円はちょっとお高い感じですが、店の中で飲む600円の珈琲は結構、凡庸なものも多い中で、あとは価値観の問題。

カウンターが4席のみ、あとは豆売りとドリンクのTake out、しかしメニューはかなり充実していて、ブレンド、シングルオリジンの豆を選んで、さらに抽出方法がペーパー、フレンチ、エアロプレスの3種類から選べます。ラッテ、カプチーノではミルクの種類まで選べたりと、ワンオペのミニマムサイズのスタンドカフェにしては、やけに充実しています。見事なお手並みだな、と思っていたら、実はこのバリスタ、様々な大会にも出ている林伸治氏でした。こんなに小さな場所で、ここまで珈琲ビジネスが凝縮された店はちょっと凄いな、と感心してしまいました。

あとで調べたら蛸薬師店が本店で、他にも城崎、枚方パーク、あとは海外でバンコクと5店ほど展開している、Marble.coというデザインオフィスが運営しているもの。なるほどセンスがいいはずだ。僕が行った銀閣寺店は去年の10月に開店というその中でも一番新しいものでした。

翌日に行ったイノダコーヒ本店の珈琲はやはり600円でしたが、決してまずい物ではなく、むしろ普通に美味しいのですが、全く感動させる、といった類の味ではありません。一方、イノダコーヒのケーキは種類も多く、かなり行けます。よって、入店したほとんどの人がケーキセット 1040円也を注文する、という流れになります。店内は広々、雰囲気もよく、常に満席なのも理解できます。
Drip&Drop外観
Drip&Drop品揃え
Drip&Dropコロンビア650円
Drip&Dropコロンビア説明
このコロンビア・ラ・シルカシア、今まで飲んだ中でも3本の指に入る美味しさ。素晴らしい!

こちらが翌日入ったイノダコーヒ本店の店構え。駐車場待ちの車が数台、店の前には入店待ちが20人以上、という繁盛ぶり。でも、いったん席についてしまえば、ゆったりと寛げます。流石、老舗は違う。
INODA本店
INODAコロンビアのエメラルド600円
コロンビアのエメラルド(ブレンド)600円。
たぶん、イノダコーヒでは一番の浅煎り。
でもフルーティさは全くなく、微かに酸味を感じる程度。まあジャンルが異なるか。
ミルクを入れずに飲みましたが、ミルクを入れた方が良かったかも。

さて、僕のブログの更新も今年はこれで最後です。来年も頑張って更新します。
では皆様、良いお年を!

珈琲仙人のいる店、ザ・ミュンヒ

日本だけでなく今や世界中の珈琲マニアの間でつとに有名な店、ザ・ミュンヒに行ってまいりました。
場所は八尾・高安駅から15分近く歩いて、「嘘やろ」という住宅街の真ん中にあり、グーグル・マップの案内が必須です。 幸運にも3時間ほどの滞在中、客は自分ひとり、マスターの不思議な世界をどっぷり堪能してきました。もうなんというか、行ったことがある人にしか絶対に理解不能な世界です。
ミュンヒ店外観

店に入ると、いきなりマスターのお話が10分ほど先制攻撃、気が付いたらオーダーも決められていて、20年もののマンデリン豆を使った1時間かかるデミタス、待っている間に頂くスパルタン(1.5Kgのブレンド豆で200g分を4時間かけてネルドリップ)、そして最後はまさか自分が頼むとは思っていなかった24年ものの氷温珈琲が匙一杯、と結局フルコースで7600円也でした。

ミュンヒ・1時間珈琲プロセス
ミュンヒ・1時間珈琲プロセス2

ちょうど1時間でやっと完成した一杯。
ランブルカップに入った少量の珈琲はもの凄い香りを放ちます。
ミュンヒ・1時間珈琲完成1

デミタス抽出を待っている間に、噂のスパルタンを頂きました。
古伊万里のカップにたっぷりとサービスで3倍量!
途中で、超濃厚なクリームを加えるとこれがまた素晴らしく美味しい。ウットリします。
ミュンヒ・スパルタン&クリーム

これが噂の24年熟成させたという氷温珈琲。カップ一杯なら10万円です。
樹液のような香りと上品な酸味で、まるで高級リキュールです。
粘性があるので冷蔵庫から出して20分ほどデキャンティングが必要です。
ミュンヒ・24年もの氷温珈琲

ミュンヒ・氷温匙一杯

店内はマイセンやバカラ、古伊万里など見たこともないカップ類が… 
10万円珈琲を頼むと、右の500万円のマイセンのアンティークが使われるらしい。
ミュンヒ・コレクション

3時間の間に頂いたもの。水を入れるグラスすら、マイセンという拘り様です。
ミュンヒ・全オーダー

お土産も、メニューに始まり、+ステッカーとかCDとか次々と頂いてしまいました :-)
ミュンヒ・お土産

大満足して外に出るともう真っ暗。マスターが親切にも駅まで車で送ってくれました。
電車を逃したお客を名古屋まで送ってあげたこともある、と言っていました。:-O
なにもかもが想定外、けた外れのサービス、詩人でもある田中マスターの生き様とお人柄を走馬灯のように体験させて頂きました。御年77歳のマスターが元気なうちに訪れることが出来てよかった~

追記:これだけの珈琲豆を使った珈琲を飲んだらさぞかし寝られないのではと少し心配でしたが、結局胃もたれもなく、夜もいつもの時間に眠くなり、むしろ通常よりぐっすりと眠れました。不思議!

お洒落なNozy Coffee渋谷店

昨日、前から気になっていたNozy Coffee渋谷店に行きました。正確には THE ROASTERYという店名のようです。店に入るとそこは英語の会話が飛び交い、なんだかサンフランシスコにでも来たような雰囲気。かなり広い店内で、まずは目の前のバーカウンターでペルー豆のカプチーノ600円を注文。うむ~、若いバリスタのお兄さんがさらさら~っとチューリップを描いてくれました。エル・チンチンという変な名前の豆は物凄く個性的な強い香りがします。途中までとても美味しいと思ったのですが、冷めてくるとちょっと酸味がくどくなってきてしまいました。2杯めは飲めない、スッパプレッソ・ベースのカプチーノです。
NozyCappuccinoPeru

気を取り直して、店内奥に進みプロバットの焙煎機の前の豆を物色。どの豆もとても個性的な匂いがします。その中でもとりわけ甘い香りを放つニカラグアの Dry on Tree(樹上乾燥)という珍しい豆を注文。今度は金属フィルターでのドリップで680円。こちらは最後までとても美味しい珈琲でした。豆も買って帰り、今朝、ペーパーで淹れてみたらやはりとても美味しい。流石 Nozyさん。何もかもがお洒落で一流です。自分が店を出すときには見習いたい部分が沢山あります。店の奥では女性店員達が「ジュッ、ジュッ」と焙煎したての珈琲をカッピングでチェックしていたり、とにかくライブな店です。
Nozyニカラグア樹上乾燥

一杯に18g使う、といいながら、18.8g を使う結構アバウトなバリスタさん。
Nozyニカラグア抽出

どでかいプロバットが目の前にドーンとあります。
Nozyお洒落な店内

購入したニカラグア。なかなかいい色をしています。袋を開けると甘い香りが凄い。
Nozyニカラグア豆購入

神保町エチオピア カレー&コーヒー

神保町の駅を出て東に歩き出すと、次々と美味しそうなカレー屋さんが現れます。

そのうちの一つ、エチオピアに行ってきました。この店の名前の由来は、元々がカレーのおいしい喫茶店だったからだとか。実際のところカレーを食べて、+220円也を払って、その自家焙煎珈琲を飲んでみました。 これがなかなかどうして美味しいのです。結構深煎りらしく多少焦げ臭い部分もあるのですが、エチオピアのコーヒー儀式を彷彿させる味で、豆本来の旨味も感じられました。スパイシーなカレーの後によくマッチします。

ジャガイモを蒸かしただけの前菜、食後のアイスクリームもついて900円はリーズナブル。
EtiopiaCurrey



REINOコーヒー再び

本日2軒めは、隠房から徒歩15分ほどの場所にある、REINOコーヒーに再び行きました。
ここは1杯分頼んでも1.5杯分出てきて、ちょっとお得な感じ。本日はケニアを頼みましたが相変わらず薫り高くて美味い。

REINO COFFEE
https://reinocoffeestore.com/
REINOケニア

お昼を食べていなかったので、ケニアのハンドドリップと一緒にチーズトーストとスコーンも注文。
チーズトーストは、三枚切りのトーストなのでボリュームがあります。こちらもとても美味しい。
REINOチーズトースト

REINOケニア2

店に Only Roaster.com というサイトをやっている方がいるよ、店員に教えてもらって、ちょっとお話させて頂きました。本職はデザイン関係だそうですが、このサイトがなかなかすごい。内容の充実ぶりと美しいウェブサイトの写真に感心してしまいます。世の中には素晴らしい人達が沢山います。

Only Roaster - Coffee Roaster Guide
https://onlyroaster.com/








隠房(日本ハンドドリップ協会)

JHDA - 日本ハンドドリップ協会という一般社団法人があるのをご存じでしょうか。
http://japanhanddripassociation.jp/

毎年日本最大(アジア最大?)の珈琲展示会であるSCAJショーに行くと、ゲイシャだパカマラだ、リロイ種だとか、パナマだハワイコナだホンジュラスだコロンビアだルワンダだブラジルだとか、、やれASD(Anaerobic Slow Dry)プロセスだ、その逆だとか個性豊かでフレーバーの強い珈琲やらエスプレッソ、ラッテやら、もうお腹がタポタポになるまで高価なものを飲めるのは大変ありがたいのですが、そのうち「もう珈琲は飲めん」という状態になったとき、このJHDA主催の「隠房」さんのクール珈琲だけはスッと飲めてしまうので、前から気になっていたのですが、本日思い立って珈琲仲間のK氏と行ってきました。場所は豊島園駅から徒歩3分くらい。

隠房
https://www.kakurenbou.jp/

店に入ると、いつも展示会で見る店主がいて、なんだか初めて来た気がしない。(^^;
最初にガテマラをホットで、そして2杯目は隠房ブレンドを例のクール珈琲で。クール珈琲には通常のアイスコーヒーのようなガムシロやクリームはつきません。スッと飲める味。最初ちょっと薄いかな、と感じますが、これだと確かにフレーバーが良くわかる。淹れ方は独特で、ペーパードリップだけど、ネルのように、ちょんちょんとポットの先からお湯を少しずつ点滴しますが、50ccくらい抽出したらそれを4倍くらいにお湯で薄めます。クール珈琲では同じやり方だけど、氷の上に直接注いで、最後に氷を減らしてから、やはり冷水で薄めます。 このやり方だと、非常にすっきりした味になります。

かなり粗い挽き方。豆は目分量だそうです。
隠房ガテマラ2種

こちらはクール珈琲の場合。受ける容器が異なるだけ。
隠房ブレンド

超人気店(ケンズカフェ 東京)のガトーショコラも一緒に注文
隠房ガテマラ&チョコケーキ

クール珈琲のカップはなかなかおしゃれ。
隠房クール珈琲

メニュー
隠房メニュー


ついでに、この日の朝に焙煎したブラジル豆2種の写真も掲載しておきます。

1) ブラジル・ブルボン・ピーベリー
欠点豆が多めでハンドソーティングに時間がかかる。1ハゼ音が小さ過ぎてなかなか聞こえない。でも綺麗に膨らみ、香味も良好
2) ブラジル・イエローカトゥカイ・ナチュラル(グアリロバ農園)
少し小振りの豆は、とても火が通りやすく焙煎しやすい。独特な香りは飽きが来ない美味しさ。
本日焙煎ブラジル2種

ウェスタン北山珈琲

前から行こうと思っていた上野のウェスタン北山珈琲店についに行ってきました。

店に入ったら、2つのテーブル席とカウンターには4名ほどしかいないのに、満席なので30分後にまた来て、などと言われて、ブラブラ時間つぶし。やっと入れたら3名でまた満席。しかも、3人目だった僕に対しては、まだオーダーを取らないで、、だと。うーむ、なかなか偏屈な。しかも店内撮影禁止のステッカーがそこら中に貼ってあり、何とか写真を撮りたい私はちょっとドキドキ。
もちろん勇気を出して、音の出ないモードですきを見てはパチッと数枚。それはさておき。

ここは面白い店です。カウンター内は板で目隠しされているけど、店主の頭が見え隠れ。バイトのお兄さんが一人。秘蔵20年のゴールドマンデリン2800円とかは取り合えずパスして、無難にウェスタン・ブレンドを注文。でも途中で別のページがあることに気が付いて、雫セットを追加。合計2300円。これを高いと思うかどうかで、あなたの珈琲マニアック度が分かるというもの。僕は特に高いとは思いませんでした。
ウェスタンブレンドは3年~10年熟成のオールドビーンズを使っています。雫はいわゆる珈琲のエキス系で小さなショットグラスに入って出てくる、トロッと甘いリキュールのような味です。もちろんアルコールは入っていませんが。途中に口直しの薄い珈琲がジノリの小さなカップで出てきましたが、これが意外と美味しい。お冷の氷はカクテル用の透明度の高い氷でしたが、同じ氷がコーヒークリームのミニジャーの横に3個ほどゴロリ。なかなか細部まで凝っています。ウェスタンブレンドの方は、まさにガツンと来るパンチある味わいでした。エージングした豆と特有の香りの中に微かなマンデリン系の香りが嗅ぎ取れました。さて、この店はいつまで続くのかなぁ。「もか」や「大坊珈琲」みたいにある日突然、閉めちゃうんだろうなぁ。やっぱり今のうち行っておかなくちゃ。

風情、、を通り越して、何でしょう、この店の佇まいは!
北山珈琲外観

大倉陶苑のゴージャスなカップで出てきます。100ccくらいか。
北山珈琲・ウェスタンブレンド

一瞬、バカラかと思ったけど、ショットグラスのブランドは読み取れませんでした。
北山珈琲・雫

これに雫がついて2300円です。
北山珈琲メニュー

途中で出てきた口直しの薄い珈琲。
北山珈琲・口直し

もちろん勉強のために豆も買って帰りました。
北山・アラビカモカ

店を出ようとしたら、店主がカウンターから顔を出して、思いがけずチャーミングな笑顔で見送ってくれました。う~む、昭和の世界。芸術的領域だ!

カフェバッハについての考察

先週久しぶりにカフェバッハに来ましたが、改めて色々発見があったのでブログに書き留めます。3時過ぎに家を出て思い付きでバッハに向かったので、到着したのは5時前。結構寒い日だったのに驚いたことになんと店の外にまで数名待っている状態。15分ほど待ってやっと店内。昨今の珈琲ブームのせいでしょうかね。こんなへき地の珈琲店がここまで賑わってしまうとは…
Bach混雑

バッハの周りはこんな安ホテルがたくさんあります。夜にもなれば、女性一人ではちょっと歩けないような雰囲気が濃厚に漂っています。
Bach安ホテル

いつものようにカウンターに座って、まずバッハブレンドを注文。こんな感じで一度に5杯くらいずつ淹れてましたが、出てくるまでまた20分ほど。大混雑過ぎてちょっと落ち着かない感じ。(^^;
Bachドリップ5連

82、3度という低めの温度のお湯を注ぎ始めて抽出終わりまでが2分10秒。抽出方法はペーパードリップ。バッハ式というドリッパーは実際は三洋産業のもので一つ穴。V60出てよりゆっくり落ちるように見えます。提供された珈琲はまさに王道を行く珈琲で、苦み・酸味が程よくバランスして、飲みやすいもの。まあ良くも悪くもバッハの味です。濃さも悪くないし、カップの量もたっぷり目。申し分ないはずなのですが、僕のようなマニアにはちょっと物足りないかな。一杯640円もちょっと高いと感じます。数年前は480円くらいだったような気がするがなぁ。
Bachブレンド珈琲

バッハ店内にはカウンター内が2名、30名以上座れる広めの店内にはウェイトレスが6,7名。お客がどんなに沢山きても珈琲を淹れるのは一人のバリスタだけ。味のコントロールは完璧に、ということでしょう。珈琲粉の量は重さは計らずに計量スプーンのみ、でも2,3分おきにお湯の温度を測りながら淹れます。温度へのこだわりが凄い。ちなみにアイスコーヒーは高めの温度のお湯で淹れるとのことで、同時に作るときは、温度の異なる2つのポットを忙しく持ち替えながらドリップします。

ドリップスタイルを観察すると、ポットを持つ右腕は深く曲げて安定させて、左腕は腰に当てて、先ず身体とポットの位置を固定します。そして、その状態で腰をグラインドさせながらリズミカルにドリップします。カウンターは腰を曲げずに無理なくドリップできる高さに作られています。

一人で沢山の珈琲を短時間で作るために、ペーパーは最初から折ってある、湯通しはしない、お湯は誰かが沸かして横から持ってくる、1杯分でも2杯分(抽出は4分15秒)でも同じドリッパーを使う。注湯量は目分量。種類の違う豆やアレンジでも、職人技で同時進行、といった具合。うーむ、疲れそう。。

そして、アップルタルトを頼んだら電子レンジで温めたと思われるものがプラケースのまま提供されるなど、とにかく合理化されています。バリスタ以外が出来ることは全てバイトにやらせて、バリスタはひたすら安定した珈琲抽出に専念する、という分業がみられます。

<味は確かに美味しいが、如何にも味気ない提供方法で優雅さに欠けるアップルタルト>
Bachアップルタルト

途中からぐっと空いてきたので、2杯目はバッハ名物のパナマ・ドンパチ・ティピカを注文。値段はブレンドより少し高い680円。でもこちらの方がずっとスペシャルティを感じて美味しい。
Bachパナマドンパチティピカ



日本一マニアックな珈琲屋ハーモニー

駒沢公園の近くにとんでもない店があります。その名も自家焙煎珈琲ハーモニー
3万円の珈琲とかあります。豆の分量はとんでもないです。かける時間は150分ともっととんでもない
です。もし注文が来たら、まず店を閉めて、それから開始するそうです。いつか試してみたい!

ハーモニー外見

ハーモニー3万円珈琲


本日はまず、ミディアム・ボディ・テイストのスペシャルブレンドというネルドリップを注文。120ccの豆(見た目40gくらいありそう)に対して、120ccの抽出。ジノリの珍しいカップにいれてもらいました。一緒に頼んだブラウニーには、それより大きなアイスクリームが付きます。美味しい。。
ハーモニーミドル珈琲
ハーモニーネルMブレンド
ハーモニーブラウニー

これは2杯目のライト・ボディ・ハーモニーブレンド。常温の水(約20度)でネルドリップします。ポットにはスキッターという特殊な金属器具が取り付けられており、針のような先を豆に差し込むと点滴が行われる仕組みです。これを使って、5分以上かけてドリップします。
ハーモニーライト珈琲

2杯目は、ヘレンドの転倒防止枠つきのカップ。高いんだろうな~、これ。(^^)
ハーモニーヘレンドカップ
ハーモニーM抽出

ネルの形を整える特殊な器具達。実に怪しげ。一番長いのが3万円珈琲のセレモニー用ですな。( ^ω^)
ハーモニー器具類

KOFFEE MAMEYA

前から行こうと思っていた表参道のMAMEYAに行きました。

店には店名すら出ておらず、でも人が並んでいる、しかも1/3は外国人、という実に変な店でした。なかなかユニークなビジネスモデルで、要するに世界中の名だたるロースターから、浅煎りから深煎りまでバリエーション豊かに、これぞというものを19件ほど選別して紹介しながら売る、というものでした。国内以外に、デンマーク、イタリア、オーストラリア、台湾、韓国などのロースタリーの豆を空輸して提供しています。対面販売で、一組の客に10分以上かけて細かく説明するという接客スタイル。豆を買っていく人が多いので、客単価は3000円くらいありそうでした。我々2人組は600円ほどの珈琲を飲んだだけなので、こういう客ばかりだときっと早々に廃業してしまうでしょう。少なくとも今は大繁盛しているようです。
MAMEYA店内

深めの煎りのエチオピアはカリタのウェーブで、中煎りのエチオピアはV60で、というこだわり。
MAMEYA抽出

メニューです。
MAMEYAメニュー

復活していた伝説の店、ポプラ館珈琲

先日ネット上で発見して、プチ興奮してしまった厚木のポプラ館珈琲についに行ってきました。オープンが月~木曜の10~17時だけ、しかも駅から1.5kmも離れているので行きたくてもなかなか行けない店です。 http://popurakan.com/
このウェブサイトだけで訪れてみよう、という人は多くないかもしれません。

しかし、246号線沿いにあったポプラ館を知っている人なら感涙ものの内容でした。なんといっても店主は1974年創業のオリジナルポプラ館のオーナー本人。確か荒井さんというお名前。この人のサイフォンの技術は芸術の域に達しています。動画をお見せしたいところですが、サイズが大き過ぎるのでとりあえず写真を掲載します。火力が強いので上部の差し込むと一気にお湯が上がります。そして掻き混ぜたり、少し足し湯をしたりした後に火を外すとザバァーっという感じで一気に珈琲が下りてきます。真空度が相当に高いようで、勢いで細かい泡が物凄く盛り上がります。

一杯目は、カウンターのお隣に座った常連さんが注文したモカマタリの余った分で、ジノリのデミタスでサービス提供してくれる気前の良さ。僕が頼んだのは上質でボリュームのあるワッフルサンド(ブレンド珈琲付き)で、これで800円はかなりお得な感じ。お腹がいっぱいになります。しかしもちろんここまで来て一杯飲んで引き下がるような私ではないので、次に一杯1000円のパナマ産ゲイシャを注文。豆は結構深めにダブル焙煎してあります。とてもいい香り。写真のようにたっぷり目のカップに、またデミタスが付いてきます。これはミルクを入れて飲む人にも、デミタスの分はストレートで飲んで欲しいという店主の思いだそうです。これには、超旨い手作りプリンまで付いてきます。いいなぁ、このサービス感。

店主は熱海の老舗の和菓子屋さん「村上」のご出身だそうで、コロンビア・エメラルドマウンテンの名付け親とのこと。色々楽しいお話を聞かせてもらい、ついでに焙煎室の中まで見学させて頂いて大満足。駅から歩いてきたと言ったら、店主の計らいで、なんと店で働いている方が車で本厚木駅まで送ってくれる、という破格のサービスぶりでした。感動!!
ポプラ館モカマタリ

ポプラ館ワッフルサンド

ポプラ館ゲイシャコーヒー
ポプラ館店内様子
ポプラ館サイフォン泡2
ポプラ館サイフォン泡

これは外から撮った写真ですが、中に入ると温度湿度が完璧に設定されていてかなり涼しい。フジローヤルのクラッシックな焙煎機(直火式)を使っています。オリジナルポプラ館の時代は、これとその2倍のサイズの2式で焙煎していたそうで、ブルーマウンテン豆の大半をここで買い占めていたとのこと。一杯2万円の珈琲を出していた店ですから! 
ポプラ館焙煎室

店はとんでもない場所にあります。グーグルマップの時代でなければ発見するまでに何時間もさまよいそうな場所。
ポプラ館周りの様子

もちろん豆も買って帰りました。
ポプラ館メキシコ豆

オリジナルのポプラ館では最初にドイツから空輸した、という、その当時と同じメキシコの農園の豆だそうです。いや~、良かった!  次に行ったら本物のブルーマウンテンを飲んでみたい。エシレバターを使った特厚のパンケーキも食べてみた~い!

唯一の珈琲館、「倉敷珈琲館」

嶋中労の「コーヒーに憑かれた男たち」を読んで以来、伝説の襟立博保氏の弟子であった畠山芳子氏が開いた珈琲店ということで一度訪れたいと思っていた「倉敷珈琲館」に3連休を利用して行ってきました。場所は倉敷美観地区の中で、周りは風情タップリの観光地。入る前からなんとも良い雰囲気。それに創業日は1971年4月8日は自分の誕生日と同じだ! まあ、年は違うけど( ^ω^)・・・
倉敷珈琲館入口

抽出はもちろんネルドリップですが、比較的若いバリスタが淹れていました。しかもネルをペーパードリップのように置いた状態で、ペーパードリップのようにお湯を注ぐ方式。ちょっと拍子抜け。(^^;
倉敷珈琲館珈店内

一杯目がアラビアン・ブレンド、2杯目がマタリ・モカ。よく似た味だな、と思ったら、あとでよく見たらアラビアン・ブレンドもマタリ・モカが主体。あら。カップもほぼ同じノリタケの無地。
倉敷珈琲館注文品

珈琲の味の方はまあこんなもんかなぁ、というもの。でも雰囲気がとても良いので!
一緒に行った母が注文したウィンナー珈琲は、むっちゃゴージャスな味で本当に美味しかった。

倉敷珈琲館珈琲豆
やたらと大きく膨らんでいるフレンチ・ミックス

それはそうと、珈琲館というよく似た店が有名ですが、念のために調べたらなんと珈琲館の創業の方が1年早いらしい。珈琲館「倉敷インター店」とかもあって、実に紛らわしい。
さらに調べると岡山県内には、岡山珈琲館というのも8店舗くらいあり、こちらも何やら珈琲館に似ているがメニューを見るともうちょっと砕けた感じ。スペシャルティ珈琲を出すと書いてあるが、ロゴも珈琲館と非常に似ている。う~む。

珈琲館類似品

珈琲館(KO:HI:KAN): 1970年4月10日創業で、サイフォン式
http://www.kohikan.jp/

岡山珈琲館 創業不明、淹れ方不明
https://asumo-cafe.co.jp/wp2/

もっと調べると、こんなものも。こちらもサイフォン珈琲だけどもちろん全くの別物。なんなんだ~

倉式珈琲店:2015年4月1日創業  サイフォン
https://www.saint-marc-hd.com/kurashiki/


でも倉敷珈琲館は唯一。やっぱりここが一番!倉敷珈琲館出口

サイフォン珈琲の芸術

今日は野暮用で横須賀に出掛けましたが、横須賀も横浜同様、珈琲の不毛地帯であることがよくわかりました。汐入からドブ板通りを抜けてそのまま戦艦三笠へ、そして横須賀中央駅へと縦横無尽に歩き回りましたが、珈琲に関しては目ぼしい店は何もないと断言! (ただし2019/10/27 現在)
で、横須賀でランチといえばカレーかネイビーバーガー。実は自分的には珈琲の次に執心しているものがカレーだったりしまする。しかし海軍カレーの派生バージョンはこんなにあるのね。:-0
色んな戦艦の名前がついたものはまあ理解の範囲として、潜水艦部隊カレーとか、スカジャン・カレーとか、一体どんな具材が使われているのやら。とりあえず無難にベンガルのドライカレーを食す私(^^;


横須賀カレー

仕方がないので早々に家に舞い戻り、昨日焙煎したエチオピア・イルガチェフェ・ナチュラル・コンガのシティローストを使って、ちょっと気合を入れてサイフォン・コーヒーを入れたら、珈琲液をフラスコに落とした後の様子が御覧のとおりの盛り上がり。素晴らしい! (自画自賛)
東急ハンズに取り寄せてもらい、やっと入手したアルコール・ランプの風防のお陰で火が安定して、気のせいかランプを取り除いた時の吸引力もいい感じ!?
Siphone盛り上がり
Alcoholランプ

LIGHT UP COFFEE・飲み比べセット

中央線の高円寺から吉祥寺にかけては珈琲好きの聖地ならぬ聖エリアなわけですが、吉祥寺ならここ、LIGHT UP COFFEEさんの飲み比べセット680円がとてもユニークで楽しいのです。

今回は、ケニア、グアテマラ、エチオピアのシングルオリジン豆で、全く異なるフレーバーがそれぞれ魅力的でした。添付されてくるカッピング・プロファイルを見ながらチビチビやると「うーむ、確かにそのとおり」と深く納得してしまいます。いつか自分の店を始められたら、飲み比べセット、やりたいなぁ。

http://lightupcoffee.com/
LightUp飲み比べ


と、ウェブサイトを見ていたら、今週末にカッピング・イベントがあるのに気が付いて、しかも定員4名のうちチケットは残り1枚ということで速攻で申し込んでしまいました!

珈琲店 Coffea

3連休の後半を利用して、山形県鶴岡市の珈琲店Coffeaに行ってきました。自宅の横浜からちょうど往復1000Kmの旅でした。伝説の名店、吉祥寺もかで11年修業されたというマスターがこの地に珈琲店を開いて27年前だそうで、ぱっと見た限り珈琲店に関しては不毛のこの辺りに、ポツンと建っています。
Coffea_Shop
入店前の明るいときと、飲み終わって店を出たとき(夕方6時過ぎ)の様子。

Coffea_店内
一見、無口なマスターですが、珈琲の話題でしゃべりかけると意外と饒舌だったりします。
往年の標さん同様、喫茶店、珈琲店では珍しい白衣を着ています。
食器はどうやらメニューが同じなら同じものを使うようで、各種類6~8客ずつ揃えてあります。

Coffea_Straight
色々と頼んでみました。すべて深煎りネルドリップ。抽出時間3分10秒。
豆の分量を訊いてみたら、「10gちょっと」という素っ気ない返事でしたが、見た感じでは15gくらいは使っているようでした。お湯はぶくぶく沸騰しているものをユキワのポットに移し替えてすぐ抽出開始なので95℃くらいあるでしょう。豆の量も抽出量も目分量という職人の世界です。この店の特製ネルも入手したので自分でもまた実験してみたいと思います。

Coffea_Dolche
これはドルチェ・ブレンドのカップで、大倉陶園のビンテージっぽいもの。風情があります。

Coffea_Exstract
ローゼンタール社のゴージャスなデミタスカップで出てくる珈琲のエキス。最初から甘みがついていて、濃厚さに痺れます。

Coffea_ExellentWeiner
Excellentウィンナー珈琲には、珈琲のエキスが使われています。Coffeaでもっと高価な一品。
Coffea_Menu
嶋中労さんの小説にも出てくる、一生完成しないと思われる、ロトント・ブレンド(準備中)が掲載されたメニュー。番号やら、メニューやらにあちこちに訂正が入ったままで、なんだかお茶目です。

とてもいい時間が流れていました。

猿楽珈琲さん

今日は台風15号の接近で、快晴→突然の強い雨→どんより→快晴→パラパラ(ずっと蒸し暑い)みたいな天気だったので都内に出掛けるのは諦めて、家から車で15分ほどの弘明寺、猿楽珈琲に行きました。店は築60年くらいの古民家風長屋の一戸分で、一見して30年くらいやってそうですが、実はここは4年ほどで、その前は代官山で36年ほどやっていたそうです。
メニューは実にシンプル。 https://sarugaku23.jimdo.com/品書/

カウンターは先客がいたので、急な階段を上って2階席へ。そこは小さな音でジャズが流れているだけで薄暗く不思議な空間でした。客は自分だけ。西荻の珈琲杖さんの2階席と似ています。
猿楽2F

苦めの珈琲と豆乳レアチーズケーキを注文して待つこと10分ほどで出てきました。
猿楽珈琲&ケーキ
カップはアンティークな感じの大倉陶園のもの。裏返してみると、、、
猿楽カップ
おや、B級品ですね、これは。(^.^)
帰りに勉強のためモカマタリ豆を少しばかり。700円/100g。
店主が筆ペンで「にがめイエメン」と書いてくれましたが、達筆なのにちょっとビックリ。(・o・)
猿楽モカマタリ

ちなみに入り口はこんな感じ。通りすがりの人はまず発見できないでしょう。
猿楽玄関
左下隅に、ごく控えめに「猿楽珈琲」と書いてありますが、この角度では光って見えませんね。


喫茶いずみ

千葉遠征の2軒目が船橋の喫茶いずみ。ごらんのとおり、店構えはむっちゃ昭和しています。それも昭和50年代。
喫茶いずみ玄関

息子はエチオピア中煎り、僕はケニア深煎りを注文。とても個性的でどちらも素晴らしく美味しかった。いつもにこやかな店主もいい感じ。
喫茶いずみ珈琲(ケニア)
カップが同じなので見た目は同じだけど、味は全然違います!
千葉の珈琲人はカップにはあまり凝らないのかな。

喫茶いずみロースター
さりげなく、僕のと同じユニオンのサンプルロースターが。これは普段の焙煎ではなく人に教えるときに使うそう。 でも一番、感動したのはこれ。店主が書いたと思われる珈琲店の相関図。素晴らしい。
喫茶いずみ珈琲分類

ちなみに赤丸は僕がつけたもので、訪問済みの店。

Cafe Rhythm

昨日は息子をお供に、ネルドリップ協会の冊子に掲載の珈琲店の中でも特に遠方の2軒を訪問するため、千葉まで繰り出しました。一見目は南柏のカフェリズム。今はなき名店、大坊珈琲で20年ほど前に7年ほど働いて、当時大坊さんや奥さんに代わってネルドリップもされていたという店主がいます。メニューはまさに大坊珈琲直系だけが許される濃度だけで何種類ものメニューを作るもの。今回は25g/100ccのブレンドを注文しました。ちょっと測ってみると、2杯分を一度にいれるときは5g減らして45gの粉を使って、1つ前のお客が7分、自分たちのが5分半かけて点滴抽出。カップはとてもシンプルなもの。味はまさに大坊珈琲系でした。同じ手回しロースターで同じように焙煎して、同じようにネルドリップすれば、まあ近い味になるのは当然なのでしょう。最初に濃く抽出して、途中で別の容器に薄い成分を抽出して、薄い方を濃い方に少し混ぜて最終的に味を調えるやり方も大坊さんと同じでした。
店主と色々と楽しい話ができてとてもいい時を過ごしました。
CafeRhythm抽出
CafeRhythm珈琲25g
CafeRhythmメニュー

カフェドゥワゾー 『CAFE DEUX OISEAUX』

日本ネルドリップ珈琲普及協会選ver2の冊子で紹介されている店を完全制覇するべく順に訪れていますが、いよいよ残すところ僅かになりました。今日は阿佐ヶ谷で30年以上やっている老舗、カフェドゥワゾーを訪問。注文してから15分以上もかけて出てくるところが、如何にもネルドリップの名店!?

銀座ランブルで修業したという店主が作る珈琲は確かに完璧でした。20gの豆を使って100cc分を点滴抽出し、ウェッジウッドのデミタスカップにて提供。少量ですがしっかりと味が濃く、かといってエグ味は全く感じられない。旨味、苦み、酸味が混然と三位一体化した満足感の高い一杯でした。流石! これは一朝一夕にマネできるものではないぞ。

カフェドワゾー・ネルドリップ

カフェドワゾー・フルシティーブレンド

焙煎機は、富士珈機のとてもレトロなもの。素晴らしい。
カフェドワゾー・レトロ焙煎機


ア・ビアント

本日2軒目はア・ビアント。Bneiさんから徒歩25分ほど。途中、前から行こうと思っている邪宗門という珈琲屋さんは(閉まっていたので)素通り。中央線沿線は、いい珈琲屋さんの密度がとても高いのです。

この店は府中の「南方郵便機」という奇妙な名前の珈琲焙煎店で修業した店主が7年前に開店したとのこと。ここではマイブームのパプアニューギニア深煎りを注文。22g/約140cc抽出のネルドリップは懐かしい感じの苦み。カップはロイヤルコペンハーゲン。店主が手作りしたというチーズケーキもマッタリとコクがあってとても美味しい。そう、相当にレベルは高いのです。
しか~し! Bneiさんがあまりにも良かったので、ちょっと不利だったかなぁ。
価格もこちらの方が高いし…
ABient
ABientメニュー


Bnei Coffee

日本ネルドリップ珈琲普及協会の冊子掲載の16軒のうち、今日は阿佐ヶ谷のBnei Coffeeと荻窪のはア・ビアントに行きました。ちょっと遠過ぎの千葉県の3軒を除くと、残すはあと2軒、カフェドゥワゾーとTIESのみ。それはさておき。Bneiさんには完全に惚れてしまいました!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
店の雰囲気、ネルドリップの味、見事な食器、そして笑顔が素敵な女店主の美しい所作。どれをとっても超一流でした。何度でも行きたい店だ!
https://onlyroaster.com/bnei-coffee/?fbclid=IwAR0oo4a1qHwy_n0R1cidTGNFhwHSYbrS_XlaKm8gGeuTsvcsRDCbL8u8KJE
Bneiケニア深煎り
今回頼んだのはケニアの深煎り。まさに王道をいく味。Old Beansのようなエキゾチックで深い香り、柔らかい苦みの奥に立ち昇る酸味。 20gで150cc抽出のネルドリップは最高の味でした。

Bneiヘレンドカップ
店に一脚だけというヘレンドのカップを引き当てました。客を見て選んでくれたのかなぁ、なんて。
ヘレンドは白磁の肌理が細かく茶渋が付かないらしい。


Bneiナイフ
塊クリームチーズが入ってやたらと美味なチーズケーキに添えられたナイフはフランス製ラギオール。カッコいい!

BneiDiscovery
焙煎機はフジローヤル製の COFFEE DISCOVERY。200gの小型焙煎機だが本格的で美しい。

Bnei街並み
阿佐ヶ谷から5分ほど歩いた、こんな場所にあります。(右側、見えないけど自転車の奥)
地味過ぎて通り過ぎてしまいます。実際1回目に訪れた際には閉まっていたのですが、あまりにも地味で、通りを5,6回行ったり来たりして、やっと閉まっている店を発見。でも素晴らしい!

Bneiブレンド




REINO COFFEE

通常なら江古田から中村橋くらいの距離なら歩くのですが、昨日は特に蒸し暑い真夏日で、しかも灼熱の練馬地区。無用な冒険はせず西武池袋線に5分ほど乗って2軒目のREINO COFFEE SHOPへ。3分ほど歩くと到着。入る前からいい感じの店だ!

https://reinocoffeestore.com/
REINOコーヒー1

今日の珈琲はルワンダだというので、僕には珍しくアイス(L)を注文。そして前からどうしても食べたかった、餡バタートーストも追加。これがもう最高でした! コーヒーは見てのとおり薄い色をしていますが、浅めに焙煎したルワンダの味がしっかりと引き出されていて超フルーティ。実に素晴らしい!!
こういうアイスコーヒーを一度でも飲んだら、だれでもアイスコーヒーの概念が覆ると思うな。
REINOコーヒー2

ちなみにストローは金属製。意味深なメモリが刻んであります。

あんまりにも美味しかったので、今日の珈琲「ホット」も注文。こちらも豆はルワンダで、エスプレッソ・マシンでアメリカーノ抽出したもの。一般にアメリカーノ珈琲は腑抜けな味のものが多く、抽出法としては負のイメージだったのですが、これも実に美味しかった! 要するに素材が味を決めるんだと考え直させらました。
REINOコーヒー3
REINOルワンダ


ぐすたふ珈琲

昨日は、妻の勉強会に付き合って目白に行ったついでに、足を延ばして西武池袋線沿線の僕の「そのうち行きたい」リストに入っていた店を2軒ほど攻略しました。1つめは「ぐすたふ珈琲」というネルドリップの店。開いて3年目なのに、なんとも簡素な手書き看板だけで、中はウナギの寝床型、壁紙がオレンジ色のチンチラ張りという、以前はスナックだったのではないかと思われる風情でした。

https://www.facebook.com/gustavkaffee/

ぐすたふ1


店内入り口には、フジローヤルの大坊式手回し焙煎機が置いてあって、店主がガラガラと一度に30分ほどかけて焙煎するそうで、さすがに豆の種類も4,5種類ほどと少な目。ブレンド480円ではなく、敢えて手回しストレート豆のガテマラ700円を注文。遠目に計測してみたら、ちょうど3分かけてジノリのデミタスカップに丁寧に点滴抽出。なかなか素敵な苦みでした。

場所柄、店舗賃料も安そうだし、内装も何もかもお金がかかっておらず、一人食べていくならこういうのもありだな、というお手本のような店でした。結構好きだな、こういうの。

ぐすたふ2
ぐすたふ3

渋谷に行ったらやっぱり茶亭羽當

仕事帰りに久しぶりに茶亭 羽當 に立ち寄りました。
やっぱりいいなぁ、この店は!

毎回新しい発見があります。
いつもカウンターに座ってバリスタさんとお話します。どのバリスタさんも気さくで気持ちの良い人達で、そのお陰なのか、カウンターで隣り合う人たちも、この店が好きな人たちで、意気投合します。楽しいな~、ここは!

コクテール堂のオールド豆、五番町ブレンドのデミタスとシフォンケーキの組み合わせを頼みました。40~50gの豆を使って、20分かけて淹れるネルドリップ。今回はストップウォッチで測ってみました。
・点滴開始から1分30秒で最初の滴りを見る
・2投目は5分49秒から約1分かけて点滴。
・以下、9分23秒、13分32秒、15分24秒と点滴とポーズを繰り返して、17分ちょうどで完成!

日本で一番、時間をかけてネルドリップする店じゃないかな~

大量の豆を贅沢に使って、オールドビーンズの円やかさを引き出した味。珈琲ファンならどんな遠くからでも来る価値があります。実際、今日のお隣さんは大阪から来られたそうで。素晴らしい!!
茶亭羽當デミタス
茶亭羽當デミタス2
ここの自家製シフォンケーキは何度食べても絶品です!

丸山珈琲軽井沢本店

僕が何かと尊敬している丸山珈琲のバリスタの方達。特に櫛浜バリスタのカッピングイベントには3回ほど参加させていただき、いつかは軽井沢本店を訪ねようと思っていましたが、ついに行ってきました。表参道シングルオリジン店も見つけにくい場所にありますが、本店もなかなか凝った場所にあります。グーグルマップがない時代なら探すのに相当に苦労しそうな場所。しかし着いてみれば納得。なんとも瀟洒な佇まいの建物で実に軽井沢の街並みに溶け込んでいました。


確か、本店でしか飲めない「丸山珈琲のブレンド・クラシック1991」のフレンチプレスを、自家製スコーンと一緒に注文。冷めてくるとじわーっと美味しさが増してくる珈琲でした。スコーンのジャムは軽井沢らしく甘さ控えめのリンゴジャムで、これまた自分好みの上質な味。
これは東京には持ってこれないな、という感じのする軽井沢ならではの老舗の貫禄、本店としての矜持、上品な店員達。どの点でも一流でした。
丸山珈琲本店

すなば珈琲の将来

先日、ふと思い立って鳥取のすなば珈琲に行ってきました。コナン空港内の店はとりあえずパスして、建物老朽化で閉店の鳥取駅前店に代わり、新たな旗艦店として開店したばかりの”新”鳥取駅前店。
http://www.sunaba.coffee/
半地下の店内は東京都内にあっても流行りそうなオシャレ空間。天蓋付きベッドを彷彿させる半個室席はちょっと斬新。農園まで行って買い付けたというブラジル豆を、鳥取砂丘の砂で焙煎してサイフォンで淹れた珈琲だと?こりゃ期待が高まる~。とりあえず「砂焼き珈琲」なるものを注文。
ん? はて? 酸味も甘みも感じられず、凡庸な苦みのみ。まさに砂丘の味? まあ、432円では仕方ないのかな。 別の日に再度訪れて、「すなば珈琲スペシャルブレンド」も飲んでみたけど、やはり同じようなやはり腑抜けな味でした。
すなば珈琲

別の日、野毛の日本最古のジャズ喫茶「ちぐさ」の復刻店「ちぐさ」にいって珈琲を飲みました。ジャズ喫茶だし、珈琲には期待せずに入ったのですが、これが予想外に美味しくてびっくり。ここもサイフォン珈琲、極上の音楽付きで一杯500円。セロニアス・モンクのMonk's Bluesをリクエストしてみました。くつろげるなぁ。
ちぐさ珈琲

ONIBUS COFFEE

珈琲店巡りをしていると、最近よく目にすることは、店のバリスタが珈琲を淹れるときに、5~10ccほどの抽出液を別の小さなカップに受けておき、それをクッと飲んで味を確かめる、という行為ですが、あれを見るとこちらも身が引き締まる思いがします。

先日訪れた世田谷の奥沢の線路沿いのオニバスコーヒーという店は、お客が4,5名もくると満席の小さな店で、女性バリスタ2名でやっていますが、コーヒーを入れる所作は本格的でした。
まず豆はTop of Topの浅煎りSpeciality Coffeeが3種類のみで、いずれも一杯500円。この日は、ケニア、エチオピア、ルワンダでした。ここはたぶんロースター業をメインの店で、特にルワンダの小さな農園を支援しているという話を聞いていたので、迷わずルワンダを注文。
まず2粒だけコーヒーミルに入れて、これを挽いた粉は捨てます。(前の豆のフレーバーと混じらないようにする)残りを粉に挽いて、この時点で香りに間違いがないか確認。次に、僕が選んだ抽出方法、エアロプレスで抽出。ペーパーも選べますが、エアロの方がよりストレートに味の特徴が出ます。
滑らかな手付きでプレスした後は、例の10ccだけ味見する所作。これが美しい!

思わず、この人たちは一日にどれほどの珈琲を飲むのかちょっと計算してしまいました。
仮に、1時間に平均8杯、8時間働くと 一日に64杯。10ccずつなら640cc と大振りなマグカップ2杯分。
高品質で美味しい珈琲なら僕でもOKかな~
ONIBUS珈琲
(余談ですが、僕が立ち寄ったとき、ちょうど北欧からというお客が来ていて、その若くてきれいなバリスタは英語で対応していましたが、発音が見事でした)


十一房珈琲店

有楽町駅からほど近い銀座の一角に十一房珈琲店という40年も続く名店がありますが、今日は仕事帰りにそこに寄ってきました。注文したのは2007年のビンテージものバニーマタル。相当なレアものです。18グラムの深煎り豆を使って、かなり時間をかけてジノリの真っ白なデミタスカップ(80ccくらい)にネルドリップしてくれましたが、ちっとも濃過ぎることはなく、ビンテージ特有の円やかな味わいと精妙な香りが立ち昇る一杯でした。
バニーマタル・ビンテージ完成
バニーマタル・ビンテージ

一杯目が美味しかったので、勢いづいて2杯目はブラン・エ・ノワール(白と黒)というアイスカクテルも頼みました。こちらはやはり18グラムの深煎り豆を80ccと濃いめに淹れて、クリームを加えたもので、甘みもつけてありデザートのようでとても飲みやすいものでした。
しかし一番驚いたのは、熱い珈琲を氷屋で買ったという大きな氷の上に載せて急冷する、という手間のかかることをしていたことでした。氷はなんとも昭和風情のある木製の桶に入っています!
ブラン・ノワール冷却
ブラン・ノワール完成


珈琲屋「うず」

知っていた人ぞ知っていた名店、恵比寿の「コーヒートラム」。そこのマスターがトラムを畳み、1年ちょっと前に開いたのが下北沢の「うず」。知る人ぞ知るネルドリップの名店です。その店についに行ってきました。地上の店なので店内は以前ほど暗くないけどやっぱり薄暗く、静かにジャズが流れて、3人ほどいたお客さんは皆無言。ちなみに一人客ばかりでした。オーダーで今の気分を訊かれ、「ここんところ疲れているので濃くて元気が出るやつ」と伝えてオーダー。選んでくれたのは、レッドハニープロセスと思われるエギゾチックな発酵香のあるドミニカとコクのあるコロンビアのブレンド。見た感じ30gほどの珈琲粉を丸みのあるネルに入れて点滴開始。40秒ほどで滴り出して、そこからゆっくり5分ほどかけて抽出。ちょっと味を確認した後、僕好みの金の縁取りのジノリのカップにて提供。 

う~ん、何でしょう。このウットリするムスクのような香りは! 一日中、鼻をくっつけていたくなるような魅力的な香り。美味しかった~。 当然このドミニカ豆は買って帰りました。100gで900円。大坊珈琲と同じ手回しロースターで1回に30分もかけて焙煎しているわけだから、ちっとも高いとは思わない。明日、自分でネルドリップして飲むのが楽しみ~
渦ネルドリップ1
渦ネル珈琲
渦ドミニカ

嶋中労

ちっとも最近の本ではありませんが、嶋中労氏の本を2冊紹介。珈琲道を辿っていると必ず辿り着くのが元祖御三家こと、「もか」の標交紀、「ランブル」の関口一郎、そして唯一今も健在の「バッハ」の田口護なわけですが、この嶋中労氏の本には、御三方の人物ぶりが余すところなく書かれているだけでなく、読み進むうちに、その師匠の襟立博保や御三家の流れを組む人達が東京やら北海道やら山形県やら岡山県やらに点在していることが分かり、いつかきっと全制覇するぞ、と思う次第です。
嶋中労

昨日は酷い雨でしたが、今日は打って変わって南仏プロバンスを彷彿させる抜けるような青空でした。ガテマラのコンスエロ農園(ウエウエテナンゴ)を綺麗なシティローストに焙煎してみました。う~ん、いい香り

珈琲杖

ネルドリップ協会推奨の店は、草枕とか長月とかとかハトとか「うず」とか変な名前の店が多いけど、自分ならどう逆立ちしても出てこない極めつけ店名の「」さんに行ってきました。西永福に用事があったので、ヨドバシ通販で有名な日本一小さな自家焙煎珈琲店「たまじ珈琲」の店でまずキリマンジャロ230円也を飲んでから、たらたらと吉祥寺に向けて歩き出し、井の頭公園の手前、久我山の住宅街にさり気なくあるのを発見。Google map がない時代なら発見難易度が相当に高い店です。古民家的佇まいの戸を開けて、靴を脱いで2階に上がると、そこは薄暗くてなんとも不思議な空間。なんなんでしょう、これ。こういう場所が好きな人種はかなり少数派だと思われますが、僕もその一人だったりします。
珈琲杖
「杖」という店名はてっきり老人ホーム(っぽい建物)が裏にあるから付けたのかと思ったら、マスター曰く、ヒラメキで付けたとのこと。どんなインスピレーションやねん。

ネルドリップという日本の文化

日本ネルドリップ珈琲普及協会という大変興味深い場所が荻窪駅近くにあり、そこに行くと繁田さんという人がいて、それはもう色々と珈琲業界の古い話から最近の話題まで途切れることなく沢山話してくれるので、僕にとってはプチ聖地となりつつあります。そこが東京近辺の本格的ネルドリップ珈琲が飲める店(+自家焙煎)を16軒ばかり選んで掲載した小冊子を出しています。(↓)
ネルドリップ協会
もちろん僕も順番に制覇していっているわけですが、昨日、仕事で品川に外出した折りに足を延ばして田町のダフニに行ってみました。ここは少し耳も遠くて不愛想な感じのおばあちゃんが一人で焙煎からネルドリップまでやっていますが、なんとメニューがありません店頭で好きな豆を選んで淹れてもらうというスタイルで、豆の値段は違うけど、実はどれを選んでも一杯500円です。それを知らずに入って、写真の店内表示(1杯4500円!?)をみてちょっとビビっていたのですが、他のお客さんが支払っているのを見てシステムがわかりました。エチオピア・イルガチェフェのナチュラルを頼みましたが確かに500円でした。(^^; 
Dahuni_Geisha

店はとても小さく間口も地味で、およそ商売っ気がないのですが、お客は見る間に4組くらい入ってきて意外と繁盛していました。ネルドリップ自体は日本発祥の技術ではないようですが、今はもう日本独自の文化であり、恐らく世界中のネルドリップの店の99~100%は日本にあり、その中で特に気合の入った100軒を選んだとすると、3割くらいが東京近郊で残りは日本中に点在、という感じではないかと思われます。とても個性的な店が多く、あちこち探訪するのが面白くて仕方がありません。
Dahuni

神田祭

Google Map上のウネウネの正体を見るため、娘と一緒に神田まで行って来ました。なるほど、来るわ来るわ。あっちからもこっちからも様々な色の法被を着たお神輿連が次々と来て、確かに交通規制しなくちゃ大変だ、と納得。
神田祭

そこからは目的地、原宿Niko andの店に向かって、神保町、九段下、市ヶ谷、四谷と進み、さらに学習院や神宮球場の横を通って原宿まで4時間くらいかけて歩きました。その間、まずいつものGlitch Coffeeに立ち寄って ケニア・ニエリを一杯。爽やかな紅茶のような風味の珈琲。上品~
Glitch_Kenia
娘が撮影した一枚

さらに少し進んで偶然見つけた青梅珈琲に入ってまた一杯。ここは自動抽出マシンでSpeciality Coffee (Colombia)が200円と破格。でもやはり味はまあまあ。そもそもには珈琲通には薄過ぎる! 
でも一緒に買った100円で色々選べるシングルオリジンチョコの方はなかなか美味しい。

青海珈琲
https://www.aomi-coffee.com/products/list.php?category_id=17
コロンビア スプレモ ピコクリストバルという100gで710円の豆で淹れたものが一杯200円。しかも代金は賽銭箱に自分で投入、というユニークさ。2階席はなかなか落ち着くスペースで穴場。

途中でクレープを食べたりしながらぶらぶら歩いてやっとNikoに到着。お目当てのリュックサックなど購入後はまたNiko and の Speciality Coffee、本日3杯め。エルサルバドル450円也をニコパンと一緒に頂きました。
クレープ 
隠し味的に入った珈琲クランチのサクサク感がGOOD。でも1000円はちと高いかな。
ニコパン
なかなかボリュームのある焼きそばのニコパン300円




自家焙煎珈琲店巡り


勉強のためと思えば、少々遠くても、少々高い珈琲でも機会があればどんどんと飲んでみたい今日この頃。昨日は東京ビッグサイトの展示会に行った後、いつものようにgooglemapで通り道に何かターゲットはないかと探してカフェムジカさんに決定。乗換の大井町駅から10分ほど歩いて青物横丁駅前まで。
宗教セレモニー
皇居の北東に広がる青いウニュウニュは神田祭の宗教セレモニー(?)らしい…

モロ昭和っぽい雰囲気に、ただ通りかかっただけならパスするところ、あらかじめ調べてあったので躊躇なく店内に。分煙でないのが問題だけど入り口近くの席はオーケー。ここはサイフォン式で淹れるのですが、店の雰囲気とは裏腹なCOE(Cup of Excellence)豆もメニューにあったので、もちろんそれを注文。写真を撮り忘れたのけど、この日は、ガテマラ、ホンジュラス、コロンビア、ブラジル、コスタリカ、メキシコのCOEが並んでいたので、ガテマラ650円也を注文。COE級のスペシャリティ珈琲は大半の店がペーパードリップ、フレンチorエアロプレスで提供するのに、COE+サイフォンという組み合わせに興味津々。待つこと5分ほどで、ゴージャスだけど小振りなカップ(120ccくらい?)で出てきました。一口飲んでちょっとビックリ。明らかにスペシャリティ珈琲のクオリティ。高級ガテマラ豆らしい良質な酸味と恐らくウエウエテナンゴと思われる独特の口中香。100度の高温で淹れるサイフォンではどうかな、と想像していたけど、十分に満足いく一杯でした。一緒に頼んだブラウニー180円の方は、まあどこぞの店で買ってきたものかい、という感じ。昭和の喫茶店+COE、というのが、こんなのものありか、というなんともハイブリッドな感じの店でした。

aemj


カフェスタイル・コジロウで学んだこと

昨日は、日本ネルドリップ珈琲普及協会推薦の一軒、カフェスタイルコジロウさんに立ち寄りました。スカイツリー駅から徒歩5,6分の距離ですが少しわかりにくい半分住宅街にあります。もともとこの場所でバーを営んでいたという気さくな奥さんと二人でやっている店で、後ろには酒のボトルがズラリ。営業時間中は、いつでもお酒も珈琲も食べ物もOKというスタイル。でもコジロウさん曰く、あくまでも珈琲の店で、他のメニューはすべてサイドメニューだとか。(笑)

この日は偶然にGW限定「体験ネルドリップ」というのマニアックなイベントをやっていたので、もちろん参加。競技者(?)の雄姿は、Cafe_Style_Cojiroのインスタグラムにもアップされています。
https://www.instagram.com/p/BxDIeUznET8/

さて、下記写真はコジロウさんご本人で、雑誌などでお馴染みの姿ですが、実はこれは最初の点滴時だけの持ち方です。この姿で3,4分間点滴して、20秒ほどポーズ。次はポットの鶴首をリズミカルに御辞儀させるチョンチョン注ぎ。そして最後は、ザーッと流すように一気に規定量まで抽出するスタイル。点滴時の独特な持ち方は、他人に指摘されて初めて気が付いた、というほど自然にこの持ち方になっていたそうです。体験者に対しては、「自分のスタイルでやって」というアドバイスで、自分のやり方を真似たらいいよ、といったシグナルは一切感じませんでした。もう一つ言われていたのは、朝起きたらすぐ「xxをする」といったルーチンを大切にするといい、ということでした。なんとなく理解できます。綺麗な所作を作るには大事かと。他にも、箱に入った自販機用のホットドックがメニューにあったり、裏メニューがあったり、「他人と違うことをする」、そして「他人に真似されたら止める」とも言っていました。ちなみに自分でネルドリップしたのはイエメン・モカマタリのダブル。28gで70ccという濃さを、リモージュの白いデミタスカップで。2杯目は、2002年のコロンビア産マラゴジッペという飛びきりのオールドビーンズを淹れてもらいましたが、こちらはムスクのような不思議な香りがするもので、持ち味を生すため中煎りにしてあり、強めの酸味が深く記憶に残る味でした。とにかく匂いにずっとウットリ、ランブル・オリジナルの小さなデミタスカップを両手に抱えて、いつまでもクンクン嗅いでいました。

Cojiro


一部で有名なコジロウさんのドリップ姿。ポットは野田琺瑯製のランブルポット。

グリッチコーヒー&ロースターズの衝撃

増殖し続ける Third Wave Coffee系の店ですが、ここの珈琲にはちょっと衝撃を受けました。神保町のオフィス街にある間口の小さな店ですが、焙煎も店内で行っており、素性の良い生豆を浅めに焙いて、完璧なタイミング(焙煎後2,3日)で提供します。今回で2回目の訪問でしたが、衝撃の1つめはその抽出方法で、ペーパードリップなのに30秒ほど蒸らした後に、なんとドリッパーの中をバースプーンのようなものでグルグル掻き混ぜてしまいます。その後は普通にペーパーで濾すわけですが、要するにペーパーの透過式とフレンチプレスの浸漬式を組み合わせたようなやり方で、豆が新鮮でも膨らまない浅煎りでは理にかなっています。フレンチプレスはどうしても濁るし油分が気になりますが、この方式なら問題なし。旨味成分だけが引き出せます!
Etiopia_Buku
写真は一杯目に飲んだエチオピアGUJI地区の BUKU。こちらは550円とリーズナブルですが、ナチュラルプロセス特有の豊かなフルーツフレーバーで、スイスイと喉に流れ込みます。

Guji
衝撃はこちらの方。同じGUJI地区でも2ランクくらい上のフルーティさ。100gで4800円の豆!


少し前に見た本で、大会でこういう常識を覆す淹れ方をする人がいたと知っていましたが、間近に見て納得。飲んでまた納得。で、2つ目の衝撃はエチオピアのGUJI JASPERです。一杯1500円という高価格ですが、この店の「2杯めは半額」という有難いルールのおかげで750円で飲めました。もうなんというか、完熟した赤いコーヒーベリーをそのままフレッシュジュースにしたんじゃないかと思えるほどの果汁感。神秘的な赤紫のベリー系フレーバー。こういう店はとても勉強になります。16.5gの珈琲粉に対して、225ccをドリップするとか。夜8時閉店ギリギリだったので、2杯目は紙コップだったのが少し残念でした。

Glitch_Dripper
Glitchのドリッパー。これはグルグル掻き混ぜた後の様子


Probat
PROBAT社の焙煎機。銀色の袋は焙煎豆を数日寝かせるためのもので、CO2を逃がすバルブ付き。焙煎後に店内奥の倉庫で常温保存する。
ギャラリー
  • 超高速フレンチロースト
  • 超高速フレンチロースト
  • 超高速フレンチロースト
  • 超高速フレンチロースト
  • 超高速フレンチロースト
  • 超高速フレンチロースト
  • 超高速フレンチロースト
  • 伝説の店、珈琲美美に行ってきた
  • 伝説の店、珈琲美美に行ってきた
カテゴリー