香豆火珈琲 (Kaz - Feel - Coffee) - 引越し済


KAZUHICOFFEEは 2021/11/11に開業いたしました。 屋号はそのままKAZUHICOFFEEです。

新HP: https://kazuhicoffeelab.com/
旧HP: http://www.kazuhicoffee.com/
Base: https://kazuhicoffee.thebase.in/

今はまだ珈琲豆のネット販売と時折行う焙煎教室だけですが、これから珈琲の家庭焙煎や小型焙煎機のコンサルティング業という分野を開拓したいと考えております。まずは発明工房さんの「煎り上手」や安価な小型ドラム型焙煎機などにちょっとした装置をつけて、焙煎プロファイルがリアルタイムに見えるようにすることで、短期間で焙煎の技術を学んだり、既に焙煎を開始されている方の技術が上達するようなプログラムを用意したいと考えております。これからまだまだやること山積ですが、まずは出発致しましたことお知らせ致します。 珈琲が仄かに好きという皆様が、もっともっと本物の珈琲のことを知って楽しんで頂けるようにすることが次の自分のミッションだと考えております。家庭用サイズの小型焙煎機を海外から輸入して販売する等も計画しております。皆さまが美味しい珈琲をいつでも気軽に楽しめるようにすることを全身全霊でサポートしたい!!

2020年03月

2万円のハンドミルと2千円のハンドミルの違い

この2日間ほぼ家から出ていないので、たっぷりある時間を使って前からやってみたかった、2万円と2千円のハンドミルの違いを検証してみました。

テストに使ったのはタンザニアのションゴ農園のニュークロップ豆をダブル焙煎で浅煎りにした少し硬めの豆で、12.0gずつ計測するだけでなく、豆の大きさ、数も揃えて臨みました。
比較したミルは、1ZPRESSOという会社のQ2モデルという2万円のミルと、HITORIという会社の約2000円のセラミックミルで、10倍の価格差が実際のところどのような違いになるのか、というのが今回の検証ポイントでした。
珈琲豆75粒(12g)
珈琲豆12g計量

ミルはこんな感じです。
ここから先の写真は、左が 1ZPRESSO, 右がHITORIです。
ハンドミル比較(ミル)


1ZPRESSO Q2モデルは、ステンレスのコニカル歯を使っています。
1ZPROSSOミル

一方、HITORIの方はセラミック素材で、セラミックでは一般的な臼のようにすりつぶす方式です。
Hitoriハンドミル

タマ込めした様子↓
ハンドミル(珈琲豆投入)

1ZPRESSOの挽き心地の良さは全然次元が違いますが、実際同じ量の珈琲豆を挽いて、何回転必要かカウントしてみたところ、ちょうど5倍の差がでました。このHITORIは以前は会社でずっと使っていたのですが、一杯分を挽くのに随分時間がかかって面倒だったのですが、今年に入って入手した1ZPRESSOに代えたら、それはもう快適で、あっと言う間に挽き終わるのですが、実際5倍の差がついているのは今回初めて確認できました。
ハンドミル比較(珈琲粉完成)

挽いた豆を観察すると、HITORIの方は大きな粒がちらほら混じっており、粒度の粗さが見えますが、ぱっと見では10倍の差があるようには見えません。
珈琲粉比較

そこで、元町ミカフェートで購入した微粉除去器具で微粉発生量を比較してみました。
微粉除去器具


この写真ではわかりにくいですが、微粉の発生量は約3倍違いました。
(重量を計るのを忘れました)
微粉量比較

さて、この違いに10倍のお金が払えますか、という話ですが、結局、日々の満足感をどこまで重視するか、が大きいかと思います。実は先日、同じようなテストをやって、そのときは抽出した珈琲のカッピングで比較したのですが、正直、私の力量では明確な味の差は感じられませんでした。
ただこの微粉量の差を見る限り、プロの味覚をもってすればきっと味の差も歴然なのだと思います。

珈琲と相性の良い食べ物

僕は何時の頃からか、トランス脂肪酸が多く含まれるマーガリンやショートニングが含まれる食べ物はなるべく食べないようにしています。そのせいなのか、以前以上にバター愛が止まらず、同じバターであっても、それなりにこだわりを持って選んだものを、朝食のパンなどには結構タップリつけて食べます。

さて、珈琲とバターの相性がよいことは皆が認めることだと思いますが、実際のところ珈琲に添える様々なスイーツを選ぶ際に、どこまで「バター100%」にこだわるか、については誰にも負けません。例えば、バターサンドというお菓子がありますが、裏返してみるとほとんどは「マーガリン」という残念な材料が含まれており、もちろん僕はこれは食べません。


そんな中、先日、西友西荻駅前店で見つけた六花亭のマルセイ・バターサンドは、まさにバター100%、僕にとって理想の珈琲コンパニオンでした。これは昨年の朝ドラの「なつぞら」のモデルにもなったとされる十勝牛のミルクを使ったバターで作った老舗のお菓子ですが、これは本当によく珈琲に合います。特に深めに煎った豆をネルドリップで点滴抽出して、さらに金沢式に程よい濃さに熱湯で薄めて作った珈琲は、実に円やかで、至福の時間が味わえます。(^^)/
マルセイバターサンド箱
マルセイバターサンド&珈琲

本物のレーズンバターが最高!
マルセイバターサンド中身

もう一つ、相性の良い食べ物は餡子系でしょうか。
以前、元町のミカフェートさんに行ったら、基本は珈琲だけなのですが、店内では梅月堂のラムドラを販売していて、これを一緒に購入して Cruクラスのスペシャルティ珈琲を飲みましたが、これまた最高に美味しく、思わずその後に京急百貨店に同じものを買いに行ったら売り切れだったので予約注文までして手に入れたのでした。ちなみに、ラムドラの餡には本物のバターが加えてあるようです。

ラムドラ・ミカフェート

下の写真は、先日、フライパン1つで作る簡単タルトタタンを自分で作ったものですが、こちらもバターをたっぷり使います。よって、珈琲との相性は大変よろしい。(^.^)
タルトタタン簡易版

2ハゼなしの長時間焙煎

最近、ちょくちょくやっている焙煎方法があります。
それはたぶんサンプルロースターならでは(?)の焙煎方法です。
UnionSampleRoaster

以前は豆の投入量は400gと決めていましたが、この焙煎方法では300gに抑えることで熱量のコントロールしやすさを狙います。最初に空のまま火にかけて回しながら150度くらいまで予熱して豆を投入したら、火力全開で150度くらいまでもっていきます。この場合、1分で15度前後の温度上昇となります。そこで少し火力を落として、今度は1分で10度かそれ以下の上昇になるように火力を調節しながら、1ハゼ近くまでもっていきます。1ハゼは大抵は205度前後で開始するので、その後は基本的に一番弱火にします。この場合、1ハゼはややおとなしめに2分ほど続き、やがて静まります。

ここからが不思議で、そこから10分以上ずっと弱火で加熱し続けて、温度は210度かそれ以下でキープしていると、2ハゼがいつまでたっても来ない、という現象が起きます。今のところ、タンザニア、パプアニューギニア、ケニアなどで試していますが、どれも同じでした。この現象を使うと恐らく30分くらい焙煎し続けても焦げることなく順調に焙煎が進み、大坊珈琲店のような深煎り豆が作れそうです。

といいながら、まだそこまでやったことはなく、本日も結局、1ハゼ後12分、合計21~22分で煎り止めしてしまいましたので、結果は御覧の通りでした。(^^;  
焙煎直後から既に強い香りを放っており、美味しい珈琲が作れること間違いなしです。

もっと深く煎ったつもりなのに、冷めてから観察するとまだまだ先に進めそうな感じ。
長時間2ハゼなし焙煎

この豆を使って、ネルドリップ+点滴抽出(5~6分)した濃い珈琲を、熱湯で薄めてストレート、もしくはミルクフォームでカフェラッテに仕上げると、円やかな甘みが感じられる素晴らしい味になります。

ハワイ・カウ・コーヒーの実力

本来なら明日からハワイ島に出発で、今頃ソワソワと荷造りしているはずでした。

もちろんコロナ騒ぎはハワイにも以前から徐々に広がっていて、それでも2日前までは駆け込みでなんとか行けるかなと期待していたのですが、結局、ハワイ島で感染者第一号が出た途端に観光客の受け入れを30日停止するというハワイ州知事の要請が即日出てしまい、土壇場で敢えなく断念。ジョンさんのOcean Vista コーヒー農園の訪問は当面お預けに。(;_;)

ということで、昨日はいつものKOPE花伝CAFEに立ち寄って少々愚痴ってまいりました。で、今日はその店主からお裾分けしてもらったカウコーヒーの生豆を、煎り上手で40gずつ2回、GeneCafeで200g分を1回焼いてみました。

<ミディアムローストに焼いたカウ・コーヒー>
Kau焙煎豆

豆自体の見た目はとても大きくて揃っているのですが、農薬の使用量が少ないのか、かなり虫食い豆が混じっていたので念入りにピッキング。

<虫食い豆だけ集めたもの>
Kau虫食い豆


焙煎は、いずれも1ハゼ開始から2分で煎り止めしたら、焙煎前後の重量減は3回とも同じ14%でした。

焼きあがった豆は上記写真のようにそれほど美しくないのですが、先日、高根珈琲で購入したカリタ・ウェーブドリッパーを使って90度のお湯で淹れてみたら、あらビックリ。ものすごく甘いのです。焙煎直後で香りはまだあまり出ていないのですが、浅めに焼いたのに酸味は非常に穏やかで、アフターテーストはすっきりと仄かに甘い。微かにトロピカルで文句なしにシロピーなフレーバー。これがカウ・コーヒーの実力なのか。実に素晴らしい!

<カリタ・ウェーブドリッパーは絵になります>
カリタウェーブドリッパー
カリタウェーブドリッパー2

ブルマンNo1

<実は上の写真はカウコーヒーではなく、夕食後に入れたブルーマウンテン・No.1。同じくミディアム・ローストです>

先日のジョンさんの話では、彼の農園ではハニー製法の一種、セミウォッシュト精製を採用しているとのことで、甘さはそこから来ているのかもしれません。でもこの豆、買うとなるときっととても高いんだよなぁ。(^.^)

<チャフ・ティー>
Kauチャフ・ティー

高級豆だし、折角なので、焙煎で生じたチャフを使ってお茶を作ってみました。
熱湯をかけてペーパーで濾したものを飲んでみたら、やはりほんのり酸っぱく少し甘みがあり、カスカラティーに近い味わいでした。チャフの見た目からして少し渋い味を想像してしまいますが、これなら珈琲に多少混じっても全然問題ないかな。

三洋産業 CAFEC ペーパーフィルター3種類の比較

昨日、横浜の珈琲問屋に立ち寄ったら、一部で話題になっている三洋産業さんの浅・中・深の焙煎度別のペーパーフィルターが入荷していたので早速3種類を買い揃えて、比較実験をしてみました。

使用した豆は先週末にK氏宅のディスカバリー焙煎機で焙煎したコスタリカ Central Valley 産の Finca La Alquimiaという Washedの豆で、かなりの高級品です。浅煎りに仕上げましたが、4日ほど経過して素晴らしい香りを放っています。 

 ↓ ディスカバリーで別の豆(エチオピア)をフルシティまで焙煎した時の様子
Discovery焙煎(中深煎り)

CostaRica-Finca浅煎り

実験は以下のとおり。
珈琲:コスタリカ浅煎り10g、中挽き
湯温:90度 (深煎り用も敢えて同じ温度で抽出)
湯量:130cc (120cc抽出)
抽出時間:3回に分けて投入して合計2分 (但し中挽き用フィルタだけは1分半で落ち切った)

CAFEC比較準備


完成した様子
CAFEC比較カップ完成

カッピングと直接飲んだマウスフィールなどで評価
CAFEC比較カッピング

結論として、1分半で抽出完了した中煎り用のT-90が一番甘みが出ていて美味しく入った。
一方浅煎り用は、ちょっと酸味がきつくなってしまい、今一つでした。
深煎り用の T-83も悪くはなかったのですが、T-90の方がバランス良好でした。まぁ、T-83は83度で淹れるためのペーパーなので、今回のように90度で使うのはフェアじゃないかもしれませんが。

ちなみに、浅煎り用、中深煎り用では油分が浮きましたが、深煎り用では全く見当たりません。油分を通す性能にはかなり差がつけてあるようです。
CAFEC抽出液比較

使用した珈琲豆
CostaRica-Finca生豆

コモディティ豆+アームズ+ダブル焙煎

昨日は昨今のコロナ騒ぎの自粛ムードに加えて天気も今一つだったので、ほぼずっと自宅に籠って、普段はちょっとやらない手間のかかる方法でじっくりと焙煎してみました。

珈琲生豆は、珈琲問屋で買ったGene Cafe焙煎機に付属してきた中でも恐らく一番安い部類の、ブラジルNo2とガテマラSHB。 やったことは以下の通り。

(1) 400gを非常にきっちりソーティングして欠点豆を限りなくゼロにしたものを、50度のお湯+数回の水研ぎで汚れやチャフや綺麗にして野菜の水切り後、さらにソーティング。

(2) ガテマラの方は、200gずつ分けてGeneCafeで235度11分の途中まで焙煎
 ブラジルは、400g一気にユニオン・手回しロースターに入れて、10分半ほどかけて途中まで焙煎

(3) 仕上げは、ガテマラ、ブラジルとも手回しロースターで強火で一気にシナモン~ミディアムのローストに。ダブル焙煎ならではの綺麗に膨らんだ焙煎豆が完成。

ブラジルNo2(アームズ処理)

ブラジルNo2(ダブル焙煎)

左が一時焙煎、右がダブル焙煎が完成したがブラジルNo2

ブラジルNo2(珈琲問屋)

こういうやつです。コモディティ豆の代表選手みたいな豆。

ガテマラの方は完成形がこんな感じ。いい豆面をしています。
ガテマラSHBアームズ+ダブル焙煎

ハワイ・カウコーヒー

OceanVista農園ジョンさん

今日は、僕が時々ふらっと行く伊勢佐木町のKOPE花伝カフェというお店に、ハワイ・カウコーヒーを最初に始めたという Ocean Vista Coffee Estateのジョンさんが来られるというので、お店のママさんの計らいで僕にも声をかけてもらい、農園の方と直接色々とお話させて頂く貴重な機会を得ました。皆さん楽しい時間をどうもありがとう~♪

ちなみにジョンさんの右の女性はジョンさんの娘のローリーさん。前列右端は、珈琲豆の日本への輸出入をされているKayama LLCのミユキLEEさん。真ん中がKOPE花伝のママさん。
他にも常連さんが4,5人集まりました。

ところでハワイのお二人は写真に納まるときにいつも「電話してね」みたいな手の形を作ってましたが、これはハワイではピースサインみたいな意味なのかな。今度会ったら訊いてみよっと。(実は今月末にハワイで再会予定なのです)

コーヒー・インストラクターの資格

珈琲に関する資格と言えば、日本スペシャルティ珈琲協会(SCAJ)の出している珈琲マイスターが比較的有名ですが、全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA)という別の一般社団法人が認定しているコーヒーインストラクターという資格もあります。3級、2級、1級と進み、最後にコーヒー鑑定士となるもので、ウェブサイトの説明によると鑑定士まで持っている人は日本に29名しかいないとか。

珈琲インストラクター資格

で、僕としてはマイスターも取得したいけど、このインストラクターも一応取っておきたいと思い、早速テキストを取り寄せてみました。1~3級にマスターまでの全内容を含むテキスト(4000円)というので、相当に分厚い本を想定していたら、実際は厚みが1cmもない薄いテキストブックでした。

う~む、これだけ? という感じ。 でもパラパラめくると中身はけっこう濃そうで、勉強のし甲斐はあるのかも。
珈琲インストラクター教本
珈琲インストラクター教本中身

ちなみに昨年、コーヒーコーディネーターという資格を取ったのですが、こちらは実際には集合試験とか実技とかはなく全て自習、単元ごとに自分でテストを解いて答え合わせする、といった通信教育方式で、これまたちょっと拍子抜けでしたが、テキスト自体は充実の4冊、これにDVD3枚による映像、おまけに抽出器具やらサンプルの焙煎豆やら盛りだくさんでついてきました。まあ、面白かったかな。教本を並べるとこんな感じ。

コーディネーター教本


それにしても、なにをするにも勉強本には事欠かない時代となりました。
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