香豆火珈琲 (Kaz - Feel - Coffee) - 引越し済


KAZUHICOFFEEは 2021/11/11に開業いたしました。 屋号はそのままKAZUHICOFFEEです。

新HP: https://kazuhicoffeelab.com/
旧HP: http://www.kazuhicoffee.com/
Base: https://kazuhicoffee.thebase.in/

今はまだ珈琲豆のネット販売と時折行う焙煎教室だけですが、これから珈琲の家庭焙煎や小型焙煎機のコンサルティング業という分野を開拓したいと考えております。まずは発明工房さんの「煎り上手」や安価な小型ドラム型焙煎機などにちょっとした装置をつけて、焙煎プロファイルがリアルタイムに見えるようにすることで、短期間で焙煎の技術を学んだり、既に焙煎を開始されている方の技術が上達するようなプログラムを用意したいと考えております。これからまだまだやること山積ですが、まずは出発致しましたことお知らせ致します。 珈琲が仄かに好きという皆様が、もっともっと本物の珈琲のことを知って楽しんで頂けるようにすることが次の自分のミッションだと考えております。家庭用サイズの小型焙煎機を海外から輸入して販売する等も計画しております。皆さまが美味しい珈琲をいつでも気軽に楽しめるようにすることを全身全霊でサポートしたい!!

2019年12月

ミニマム&最大効率な店、Drip&Drop Supply 銀閣寺店

同窓会に出るため一昨日から昨日にかけて京都にいました。京都といえば珈琲激戦区ということで、少し早く京都入りして、面白そうな店を探してうろつきましたが、あまり深く考えずに最初に入ったのが三条河原町近くの六曜社1F店。内容はもう昭和の喫茶そのもの。こちらは僕の求めているものではない、という意味で。雰囲気も良いし決して悪い店ではないのですが、500円の珈琲はごく普通の味で、プラス90円で頼んだバタートーストは実際にはマーガリントーストでちょっと落胆。(;_;) 
六曜社珈琲


気を取り直してグルグル回っているうちに辿り着いたのが白川通りに面したDrip&Drop Supplyという店。ここではコロンビア・ラ・シルカシアというシングルオリジンをペーパードリップしてもらいましたが、これがもう想定外に感動的フルーティーなフレーバーで、ちょっとビックリ。紙コップで620円はちょっとお高い感じですが、店の中で飲む600円の珈琲は結構、凡庸なものも多い中で、あとは価値観の問題。

カウンターが4席のみ、あとは豆売りとドリンクのTake out、しかしメニューはかなり充実していて、ブレンド、シングルオリジンの豆を選んで、さらに抽出方法がペーパー、フレンチ、エアロプレスの3種類から選べます。ラッテ、カプチーノではミルクの種類まで選べたりと、ワンオペのミニマムサイズのスタンドカフェにしては、やけに充実しています。見事なお手並みだな、と思っていたら、実はこのバリスタ、様々な大会にも出ている林伸治氏でした。こんなに小さな場所で、ここまで珈琲ビジネスが凝縮された店はちょっと凄いな、と感心してしまいました。

あとで調べたら蛸薬師店が本店で、他にも城崎、枚方パーク、あとは海外でバンコクと5店ほど展開している、Marble.coというデザインオフィスが運営しているもの。なるほどセンスがいいはずだ。僕が行った銀閣寺店は去年の10月に開店というその中でも一番新しいものでした。

翌日に行ったイノダコーヒ本店の珈琲はやはり600円でしたが、決してまずい物ではなく、むしろ普通に美味しいのですが、全く感動させる、といった類の味ではありません。一方、イノダコーヒのケーキは種類も多く、かなり行けます。よって、入店したほとんどの人がケーキセット 1040円也を注文する、という流れになります。店内は広々、雰囲気もよく、常に満席なのも理解できます。
Drip&Drop外観
Drip&Drop品揃え
Drip&Dropコロンビア650円
Drip&Dropコロンビア説明
このコロンビア・ラ・シルカシア、今まで飲んだ中でも3本の指に入る美味しさ。素晴らしい!

こちらが翌日入ったイノダコーヒ本店の店構え。駐車場待ちの車が数台、店の前には入店待ちが20人以上、という繁盛ぶり。でも、いったん席についてしまえば、ゆったりと寛げます。流石、老舗は違う。
INODA本店
INODAコロンビアのエメラルド600円
コロンビアのエメラルド(ブレンド)600円。
たぶん、イノダコーヒでは一番の浅煎り。
でもフルーティさは全くなく、微かに酸味を感じる程度。まあジャンルが異なるか。
ミルクを入れずに飲みましたが、ミルクを入れた方が良かったかも。

さて、僕のブログの更新も今年はこれで最後です。来年も頑張って更新します。
では皆様、良いお年を!

珈琲仙人のいる店、ザ・ミュンヒ

日本だけでなく今や世界中の珈琲マニアの間でつとに有名な店、ザ・ミュンヒに行ってまいりました。
場所は八尾・高安駅から15分近く歩いて、「嘘やろ」という住宅街の真ん中にあり、グーグル・マップの案内が必須です。 幸運にも3時間ほどの滞在中、客は自分ひとり、マスターの不思議な世界をどっぷり堪能してきました。もうなんというか、行ったことがある人にしか絶対に理解不能な世界です。
ミュンヒ店外観

店に入ると、いきなりマスターのお話が10分ほど先制攻撃、気が付いたらオーダーも決められていて、20年もののマンデリン豆を使った1時間かかるデミタス、待っている間に頂くスパルタン(1.5Kgのブレンド豆で200g分を4時間かけてネルドリップ)、そして最後はまさか自分が頼むとは思っていなかった24年ものの氷温珈琲が匙一杯、と結局フルコースで7600円也でした。

ミュンヒ・1時間珈琲プロセス
ミュンヒ・1時間珈琲プロセス2

ちょうど1時間でやっと完成した一杯。
ランブルカップに入った少量の珈琲はもの凄い香りを放ちます。
ミュンヒ・1時間珈琲完成1

デミタス抽出を待っている間に、噂のスパルタンを頂きました。
古伊万里のカップにたっぷりとサービスで3倍量!
途中で、超濃厚なクリームを加えるとこれがまた素晴らしく美味しい。ウットリします。
ミュンヒ・スパルタン&クリーム

これが噂の24年熟成させたという氷温珈琲。カップ一杯なら10万円です。
樹液のような香りと上品な酸味で、まるで高級リキュールです。
粘性があるので冷蔵庫から出して20分ほどデキャンティングが必要です。
ミュンヒ・24年もの氷温珈琲

ミュンヒ・氷温匙一杯

店内はマイセンやバカラ、古伊万里など見たこともないカップ類が… 
10万円珈琲を頼むと、右の500万円のマイセンのアンティークが使われるらしい。
ミュンヒ・コレクション

3時間の間に頂いたもの。水を入れるグラスすら、マイセンという拘り様です。
ミュンヒ・全オーダー

お土産も、メニューに始まり、+ステッカーとかCDとか次々と頂いてしまいました :-)
ミュンヒ・お土産

大満足して外に出るともう真っ暗。マスターが親切にも駅まで車で送ってくれました。
電車を逃したお客を名古屋まで送ってあげたこともある、と言っていました。:-O
なにもかもが想定外、けた外れのサービス、詩人でもある田中マスターの生き様とお人柄を走馬灯のように体験させて頂きました。御年77歳のマスターが元気なうちに訪れることが出来てよかった~

追記:これだけの珈琲豆を使った珈琲を飲んだらさぞかし寝られないのではと少し心配でしたが、結局胃もたれもなく、夜もいつもの時間に眠くなり、むしろ通常よりぐっすりと眠れました。不思議!

高性能ハンドミル

ハンドミルの最高峰と言えば、珈琲マニアならたいていの人はドイツのCOMANDANTEを挙げるのでしょうが、使い勝手なら台湾メーカーのZProに軍配が上がると思います。SCAJ2019では実際に両方のブースを行ったり来たりして挽き比べてみましたが、ZProの方が明らかに挽き心地もよく感じました。それになんといっても外側にあるダイヤルで挽き目を簡単&確実にセットできる点は秀逸です。
詳しくはここ。
https://www.makuake.com/project/zpro/

その同じメーカーが作ったのが、Q2モデルという持ち運び用小型高性能ミルで、先日のSCAJのブースですっかり気に入ってしまい、即座に2個セットを注文。それがやっと届きました。
https://www.makuake.com/project/q2/

ZProと比べるとぐっと小さく、その分、外側のダイヤルはなく、COMANDANTEなどと同様に粉受けを取り外してからダイヤルを回す方式です。質感などは流石にZProにかないませんが、挽いてみると非常に均一に挽けます。エスプレッソ挽きをして、いつものハンドプレッソ(WACACO)でエスプレッソを入れてみました。なかなか良い感じでちゃんとクレマが出来ました。

ZProとQ2モデルを並べてみました。
Q2Setx2箱

上から比較するとこんな感じ。Q2は小さくても 一度にサクッと20gが挽けます。
Q2Mill上から

工具なしで簡単に分解できます。驚くほど単純なパーツ構成で掃除も簡単。
Q2Mill分解

エスプレッソ挽き
Q2Millエスプレッソ挽き

 WACACO
Wacaco

自分で焙煎したガテマラ・エルコンスエロ農園の豆で淹れたエスプレッソ
Q2Millエスプレッソクレマ
美味しく入りました~

お洒落なNozy Coffee渋谷店

昨日、前から気になっていたNozy Coffee渋谷店に行きました。正確には THE ROASTERYという店名のようです。店に入るとそこは英語の会話が飛び交い、なんだかサンフランシスコにでも来たような雰囲気。かなり広い店内で、まずは目の前のバーカウンターでペルー豆のカプチーノ600円を注文。うむ~、若いバリスタのお兄さんがさらさら~っとチューリップを描いてくれました。エル・チンチンという変な名前の豆は物凄く個性的な強い香りがします。途中までとても美味しいと思ったのですが、冷めてくるとちょっと酸味がくどくなってきてしまいました。2杯めは飲めない、スッパプレッソ・ベースのカプチーノです。
NozyCappuccinoPeru

気を取り直して、店内奥に進みプロバットの焙煎機の前の豆を物色。どの豆もとても個性的な匂いがします。その中でもとりわけ甘い香りを放つニカラグアの Dry on Tree(樹上乾燥)という珍しい豆を注文。今度は金属フィルターでのドリップで680円。こちらは最後までとても美味しい珈琲でした。豆も買って帰り、今朝、ペーパーで淹れてみたらやはりとても美味しい。流石 Nozyさん。何もかもがお洒落で一流です。自分が店を出すときには見習いたい部分が沢山あります。店の奥では女性店員達が「ジュッ、ジュッ」と焙煎したての珈琲をカッピングでチェックしていたり、とにかくライブな店です。
Nozyニカラグア樹上乾燥

一杯に18g使う、といいながら、18.8g を使う結構アバウトなバリスタさん。
Nozyニカラグア抽出

どでかいプロバットが目の前にドーンとあります。
Nozyお洒落な店内

購入したニカラグア。なかなかいい色をしています。袋を開けると甘い香りが凄い。
Nozyニカラグア豆購入

神保町エチオピア カレー&コーヒー

神保町の駅を出て東に歩き出すと、次々と美味しそうなカレー屋さんが現れます。

そのうちの一つ、エチオピアに行ってきました。この店の名前の由来は、元々がカレーのおいしい喫茶店だったからだとか。実際のところカレーを食べて、+220円也を払って、その自家焙煎珈琲を飲んでみました。 これがなかなかどうして美味しいのです。結構深煎りらしく多少焦げ臭い部分もあるのですが、エチオピアのコーヒー儀式を彷彿させる味で、豆本来の旨味も感じられました。スパイシーなカレーの後によくマッチします。

ジャガイモを蒸かしただけの前菜、食後のアイスクリームもついて900円はリーズナブル。
EtiopiaCurrey



REINOコーヒー再び

本日2軒めは、隠房から徒歩15分ほどの場所にある、REINOコーヒーに再び行きました。
ここは1杯分頼んでも1.5杯分出てきて、ちょっとお得な感じ。本日はケニアを頼みましたが相変わらず薫り高くて美味い。

REINO COFFEE
https://reinocoffeestore.com/
REINOケニア

お昼を食べていなかったので、ケニアのハンドドリップと一緒にチーズトーストとスコーンも注文。
チーズトーストは、三枚切りのトーストなのでボリュームがあります。こちらもとても美味しい。
REINOチーズトースト

REINOケニア2

店に Only Roaster.com というサイトをやっている方がいるよ、店員に教えてもらって、ちょっとお話させて頂きました。本職はデザイン関係だそうですが、このサイトがなかなかすごい。内容の充実ぶりと美しいウェブサイトの写真に感心してしまいます。世の中には素晴らしい人達が沢山います。

Only Roaster - Coffee Roaster Guide
https://onlyroaster.com/








隠房(日本ハンドドリップ協会)

JHDA - 日本ハンドドリップ協会という一般社団法人があるのをご存じでしょうか。
http://japanhanddripassociation.jp/

毎年日本最大(アジア最大?)の珈琲展示会であるSCAJショーに行くと、ゲイシャだパカマラだ、リロイ種だとか、パナマだハワイコナだホンジュラスだコロンビアだルワンダだブラジルだとか、、やれASD(Anaerobic Slow Dry)プロセスだ、その逆だとか個性豊かでフレーバーの強い珈琲やらエスプレッソ、ラッテやら、もうお腹がタポタポになるまで高価なものを飲めるのは大変ありがたいのですが、そのうち「もう珈琲は飲めん」という状態になったとき、このJHDA主催の「隠房」さんのクール珈琲だけはスッと飲めてしまうので、前から気になっていたのですが、本日思い立って珈琲仲間のK氏と行ってきました。場所は豊島園駅から徒歩3分くらい。

隠房
https://www.kakurenbou.jp/

店に入ると、いつも展示会で見る店主がいて、なんだか初めて来た気がしない。(^^;
最初にガテマラをホットで、そして2杯目は隠房ブレンドを例のクール珈琲で。クール珈琲には通常のアイスコーヒーのようなガムシロやクリームはつきません。スッと飲める味。最初ちょっと薄いかな、と感じますが、これだと確かにフレーバーが良くわかる。淹れ方は独特で、ペーパードリップだけど、ネルのように、ちょんちょんとポットの先からお湯を少しずつ点滴しますが、50ccくらい抽出したらそれを4倍くらいにお湯で薄めます。クール珈琲では同じやり方だけど、氷の上に直接注いで、最後に氷を減らしてから、やはり冷水で薄めます。 このやり方だと、非常にすっきりした味になります。

かなり粗い挽き方。豆は目分量だそうです。
隠房ガテマラ2種

こちらはクール珈琲の場合。受ける容器が異なるだけ。
隠房ブレンド

超人気店(ケンズカフェ 東京)のガトーショコラも一緒に注文
隠房ガテマラ&チョコケーキ

クール珈琲のカップはなかなかおしゃれ。
隠房クール珈琲

メニュー
隠房メニュー


ついでに、この日の朝に焙煎したブラジル豆2種の写真も掲載しておきます。

1) ブラジル・ブルボン・ピーベリー
欠点豆が多めでハンドソーティングに時間がかかる。1ハゼ音が小さ過ぎてなかなか聞こえない。でも綺麗に膨らみ、香味も良好
2) ブラジル・イエローカトゥカイ・ナチュラル(グアリロバ農園)
少し小振りの豆は、とても火が通りやすく焙煎しやすい。独特な香りは飽きが来ない美味しさ。
本日焙煎ブラジル2種

丸山珈琲カッピング

一昨日、表参道の丸山珈琲シングルオリジン店で月に2,3回やっているカッピングにまた参加してきました。これで丸山さんのカッピングに参加するのは5回目くらいかな。以前は参加無料でしたが今は500円。そして少し前までただ行けばよかったのですが、今は予約制で1回が6名。毎月1日にその月のイベントカレンダーがウェブサイトに掲載されるので、素早く電話しないと結構すぐに満席になってしまいます。でも、昔みたいに8人とか押し掛ける心配はなく、まあゆったりしています。それに丸山さんの豆のセレクションはいつもなかなかゴージャスで楽しい。

今回はこの5種類で、ブラインドカッピングで私が一番に選んだのは結局、一番高価なメキシコCOE1位の豆(2番目)で、品種はゲイシャ、精製はナチュラルでした。80gで2808円です。絶対買わない(買えない)値段帯だ!

フレーバーはパインと判断しましたが、豆のプロファイルにもズバリ、パインと書かれていたので、ちょっと誇らしい気持ちに。あと、5つ目のインドネシアも直ぐに感づき、当てることができました。僕のカッピング能力も、ちょっとずつ進化しているのかも。(^^;
丸山カッピングSample5種

丸山カッピング開始

丸山ではいつもサンプルは2カップずつで、ドライのアロマを嗅いだあと熱湯を注ぎで4分待ちます。
ブレイクは、さっと手を挙げた僕が、すべて行うことに。おお、我ながら積極的~ (^o^)
丸山カッピング熱湯注ぎ

点滴の秘密兵器(急須スキッター)

ネルドリップで上手に点滴を行うためには、プロの腕前以前に道具が重要です。ユキワのコーヒーポットの先を叩いてさらに細くするのが定番ですが、そもそもこのポットは2万円とかしてとても高いので、普通のポットでも魔法のように点滴がやりやすくなる道具がコレ。なんと2つで300円ほどという安さ。ポットのうちに合いさえすれば、これで十分かも。 ということで、愛用のビタントニオに取り付けて試してみました。結構いいかも。

ビタントニオのポットはこれ
https://www.vitantonio.jp/products/coffee-tea/VEK-10.html

急須スキッター


楽天で税込み302円、送料無料。袋に2つ入っていました。安い!
急須スキッター説明書

ウェスタン北山珈琲

前から行こうと思っていた上野のウェスタン北山珈琲店についに行ってきました。

店に入ったら、2つのテーブル席とカウンターには4名ほどしかいないのに、満席なので30分後にまた来て、などと言われて、ブラブラ時間つぶし。やっと入れたら3名でまた満席。しかも、3人目だった僕に対しては、まだオーダーを取らないで、、だと。うーむ、なかなか偏屈な。しかも店内撮影禁止のステッカーがそこら中に貼ってあり、何とか写真を撮りたい私はちょっとドキドキ。
もちろん勇気を出して、音の出ないモードですきを見てはパチッと数枚。それはさておき。

ここは面白い店です。カウンター内は板で目隠しされているけど、店主の頭が見え隠れ。バイトのお兄さんが一人。秘蔵20年のゴールドマンデリン2800円とかは取り合えずパスして、無難にウェスタン・ブレンドを注文。でも途中で別のページがあることに気が付いて、雫セットを追加。合計2300円。これを高いと思うかどうかで、あなたの珈琲マニアック度が分かるというもの。僕は特に高いとは思いませんでした。
ウェスタンブレンドは3年~10年熟成のオールドビーンズを使っています。雫はいわゆる珈琲のエキス系で小さなショットグラスに入って出てくる、トロッと甘いリキュールのような味です。もちろんアルコールは入っていませんが。途中に口直しの薄い珈琲がジノリの小さなカップで出てきましたが、これが意外と美味しい。お冷の氷はカクテル用の透明度の高い氷でしたが、同じ氷がコーヒークリームのミニジャーの横に3個ほどゴロリ。なかなか細部まで凝っています。ウェスタンブレンドの方は、まさにガツンと来るパンチある味わいでした。エージングした豆と特有の香りの中に微かなマンデリン系の香りが嗅ぎ取れました。さて、この店はいつまで続くのかなぁ。「もか」や「大坊珈琲」みたいにある日突然、閉めちゃうんだろうなぁ。やっぱり今のうち行っておかなくちゃ。

風情、、を通り越して、何でしょう、この店の佇まいは!
北山珈琲外観

大倉陶苑のゴージャスなカップで出てきます。100ccくらいか。
北山珈琲・ウェスタンブレンド

一瞬、バカラかと思ったけど、ショットグラスのブランドは読み取れませんでした。
北山珈琲・雫

これに雫がついて2300円です。
北山珈琲メニュー

途中で出てきた口直しの薄い珈琲。
北山珈琲・口直し

もちろん勉強のために豆も買って帰りました。
北山・アラビカモカ

店を出ようとしたら、店主がカウンターから顔を出して、思いがけずチャーミングな笑顔で見送ってくれました。う~む、昭和の世界。芸術的領域だ!

一時間半で4バッチ(新記録)

昨日、珈琲仲間のK氏が一日で9バッチの焙煎をしたという話に少し刺激されて、今日は天気も良かったので一気に400g x 4バッチを焙きました。 エチオピア・コチャレ・ナチュラル、ガテマラ・ウェウェてナンゴ・エルコンスエロ農園、ブラジル・ブルボン・グアリロバ農園、東チモール・ハレマウンテンの4つ。来週の土曜日に、妻が恩師に渡す分もまとめて。冬場は天気の良い日にまとめて焙煎しておくことが肝心だからね。で、今日は何にチャレンジしたかというと、効率のよい連続焙煎です。まず一気に4バッチ分の豆のハンド・ソーティングをしてから、焙煎→冷却→すぐにボールに移動しながら次の焙煎開始。これを4回分繰り返してから、最後にまとめてチャフを綺麗に飛ばして計量して、袋入れという手順でトータル1時間半で終えました。新記録、頑張りました!
今日の焙煎4バッチ

ここから徐々に香りが強く立ち昇るようになり、1週間後に美味しさのピークが来ます。
今日の焙煎4バッチ袋詰

カフェバッハについての考察

先週久しぶりにカフェバッハに来ましたが、改めて色々発見があったのでブログに書き留めます。3時過ぎに家を出て思い付きでバッハに向かったので、到着したのは5時前。結構寒い日だったのに驚いたことになんと店の外にまで数名待っている状態。15分ほど待ってやっと店内。昨今の珈琲ブームのせいでしょうかね。こんなへき地の珈琲店がここまで賑わってしまうとは…
Bach混雑

バッハの周りはこんな安ホテルがたくさんあります。夜にもなれば、女性一人ではちょっと歩けないような雰囲気が濃厚に漂っています。
Bach安ホテル

いつものようにカウンターに座って、まずバッハブレンドを注文。こんな感じで一度に5杯くらいずつ淹れてましたが、出てくるまでまた20分ほど。大混雑過ぎてちょっと落ち着かない感じ。(^^;
Bachドリップ5連

82、3度という低めの温度のお湯を注ぎ始めて抽出終わりまでが2分10秒。抽出方法はペーパードリップ。バッハ式というドリッパーは実際は三洋産業のもので一つ穴。V60出てよりゆっくり落ちるように見えます。提供された珈琲はまさに王道を行く珈琲で、苦み・酸味が程よくバランスして、飲みやすいもの。まあ良くも悪くもバッハの味です。濃さも悪くないし、カップの量もたっぷり目。申し分ないはずなのですが、僕のようなマニアにはちょっと物足りないかな。一杯640円もちょっと高いと感じます。数年前は480円くらいだったような気がするがなぁ。
Bachブレンド珈琲

バッハ店内にはカウンター内が2名、30名以上座れる広めの店内にはウェイトレスが6,7名。お客がどんなに沢山きても珈琲を淹れるのは一人のバリスタだけ。味のコントロールは完璧に、ということでしょう。珈琲粉の量は重さは計らずに計量スプーンのみ、でも2,3分おきにお湯の温度を測りながら淹れます。温度へのこだわりが凄い。ちなみにアイスコーヒーは高めの温度のお湯で淹れるとのことで、同時に作るときは、温度の異なる2つのポットを忙しく持ち替えながらドリップします。

ドリップスタイルを観察すると、ポットを持つ右腕は深く曲げて安定させて、左腕は腰に当てて、先ず身体とポットの位置を固定します。そして、その状態で腰をグラインドさせながらリズミカルにドリップします。カウンターは腰を曲げずに無理なくドリップできる高さに作られています。

一人で沢山の珈琲を短時間で作るために、ペーパーは最初から折ってある、湯通しはしない、お湯は誰かが沸かして横から持ってくる、1杯分でも2杯分(抽出は4分15秒)でも同じドリッパーを使う。注湯量は目分量。種類の違う豆やアレンジでも、職人技で同時進行、といった具合。うーむ、疲れそう。。

そして、アップルタルトを頼んだら電子レンジで温めたと思われるものがプラケースのまま提供されるなど、とにかく合理化されています。バリスタ以外が出来ることは全てバイトにやらせて、バリスタはひたすら安定した珈琲抽出に専念する、という分業がみられます。

<味は確かに美味しいが、如何にも味気ない提供方法で優雅さに欠けるアップルタルト>
Bachアップルタルト

途中からぐっと空いてきたので、2杯目はバッハ名物のパナマ・ドンパチ・ティピカを注文。値段はブレンドより少し高い680円。でもこちらの方がずっとスペシャルティを感じて美味しい。
Bachパナマドンパチティピカ



ガテマラ7段階焙煎にチャレンジ! (カッピング編)

昨日の7段階焙煎豆をカッピングしてみました!

面白い。 同じ豆で焙煎度が変わるとここまで表情が変わるのか。 我ながら大変勉強になります。

まず各10g + 5gずつ計量して、14個の紙カップに珈琲豆を準備。
そして、一応本格的に、ミルで挽く前に5gの方を使ってミルの歯についている前の豆のフレーバーを押し出す方法で 5g挽いて廃棄、10gを挽いてカップへ、を7回繰り返し。

カッピング・ドライ

上から見るとこんな感じ。まずはドライでのアロマチェック。うーむ、どれもいい感じ。
ガテマラはやはり、浅く焙いても深く焙いても美味しい豆だ。
カッピング・ドライ(上から)

熱湯を注いで4分待ってから、ブレイク。
カッピング・お湯注ぎ

たまたま戻ってきていた息子二人も参加してカッピング開始!
カッピング最中

楽しいぜぃ! 結論として2番、7番が美味しいと思った次第。「1ハゼから1分で煎り止め」の1番は、外でやるカッピングで使うものに一番近い感じで、ぐーっとフルーティな酸味が口の中に広がり、アフターテーストも結構強めの酸味があります。 7番は深煎りネルドリップの世界を彷彿させる深い味わいで素直に美味しい。6番は微かに焦げ臭が入ってしまいました。4,5番は普通に美味しいけど、ウエウエテナンゴ高地産のスペシャルティ珈琲の良さが生かせていない感じ。
カッピング・後

次はいつも手強いエチオピアでやってみよかなっと。
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