香豆火珈琲 (Kaz - Feel - Coffee) - 引越し済


KAZUHICOFFEEは 2021/11/11に開業いたしました。 屋号はそのままKAZUHICOFFEEです。

新HP: https://kazuhicoffeelab.com/
旧HP: http://www.kazuhicoffee.com/
Base: https://kazuhicoffee.thebase.in/

今はまだ珈琲豆のネット販売と時折行う焙煎教室だけですが、これから珈琲の家庭焙煎や小型焙煎機のコンサルティング業という分野を開拓したいと考えております。まずは発明工房さんの「煎り上手」や安価な小型ドラム型焙煎機などにちょっとした装置をつけて、焙煎プロファイルがリアルタイムに見えるようにすることで、短期間で焙煎の技術を学んだり、既に焙煎を開始されている方の技術が上達するようなプログラムを用意したいと考えております。これからまだまだやること山積ですが、まずは出発致しましたことお知らせ致します。 珈琲が仄かに好きという皆様が、もっともっと本物の珈琲のことを知って楽しんで頂けるようにすることが次の自分のミッションだと考えております。家庭用サイズの小型焙煎機を海外から輸入して販売する等も計画しております。皆さまが美味しい珈琲をいつでも気軽に楽しめるようにすることを全身全霊でサポートしたい!!

ラズパイ

ラズパイでArtisanを使う方法

丁度ブログのコメントで質問が来たので、ここでラズベリーパイ(Raspbery Pi 4B)を使って Artisanを使う方法をまとめてみたい。まずラズパイであるが、Artisanは結構重たいソフトなので、モデルとしては最上位の4Bを使う方が無難である。実はまだ3Bで動作するか調査したことはないのであるが。

一方、メインメモリについては、2GB/4GB/8GBと選べるが、2GBのもので十分に動作することは確認済みである。

さて、OSについてであるが、今月ついに 64bit版「Raspberry Pi OS」の正式リリースが発表されたが、現在のラズパイ用Artisanインストーラは32 bit用なので、今は64bitに飛びつく必要はない。ちなみに僕が使っているのは Raspbian OS は Debian 10.11 ベースの 32bit版である。

$ getconf LONG_BIT
32

$ cat /etc/debian_version
10.11

# uname -a
Linux pi2 5.10.83-v7l+ #1499 SMP Tue Dec 7 14:08:09 GMT 2021 armv7l GNU/Linux

念のため、Artisanの使用メモリを確認すると以下のとおりである。

〇Artisanを立ち上げる前
pi@pi2:~ $ free
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:        3930868      189572     2600300       74232     1140996     3526776
Swap:        102396           0      102396

〇Artisanを立ち上げた後
pi@pi2:~ $ free
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:        3930868      305716     2468376       89936     1156776     3394928
Swap:        102396           0      102396

Artisanのもっさりとした動作からもっとメモリを消費しているかと思ったが、実際は113MB程度でありメモリ使用量はさほど多くない。体感上も、2GB版と4GB版のラズパイで操作性の差は見られない。

さて、ラズパイでArtisanを使うためには王道は、Phidget社の熱センサーボードと対応する熱電対(K-Type)を使うことである。この前提で、セットアップ手順を簡単にまとめる。

1. gcc コンパイラを用意
2. USBドライバをインストールする
3. Phidgetドライバのソースコードをダウンロードして、コンパイル、インストールする
4. 必要に応じてUSBのポート設定を行う

1については割愛、2については以下のようになる。
% sudo apt update
% sudo apt full-upgrade
% sudo apt install libusb-1.0-0-dev

3についてはこんな感じ。
% cd /tmp
% wget http://www.phidgets.com/downloads/libraries/libphidget.tar.gz
% tar zxvf libphidget.tar.gz
% cd libphidget-2.1.9.20190409/
% ./configure
% make
% make install

僕は上記のようにセットアップしたが、うーむ、もしかしてコンパイルしなくても、これだけでも良いかも(^^)

$ sudo apt install libphidget22

4については取り合えず、PhidgetボードをUSBポートにつなげて、どう認識されているか確認する。

% usb-devices | grep -i phidget

T:  Bus=01 Lev=02 Prnt=02 Port=03 Cnt=03 Dev#=  8 Spd=12  MxCh= 0
D:  Ver= 2.00 Cls=00(>ifc ) Sub=00 Prot=00 MxPS=64 #Cfgs=  1
P:  Vendor=06c2 ProdID=003f Rev=01.1a
S:  Manufacturer=Phidgets Inc.
S:  Product=HUB0000_0
S:  SerialNumber=619152
C:  #Ifs= 1 Cfg#= 1 Atr=80 MxPwr=100mA
I:  If#=0x0 Alt= 0 #EPs= 1 Cls=03(HID  ) Sub=00 Prot=00 Driver=(none)

後は Artisan側の設定かな。
Phidget 1051/1048であれば ConfugureのDevice⇒Meterタブで Phidgetのその型番を選び、VINT HUB接続であれば、Machineタブから Phidget VINT TMP 1101 を選ぶ。 

Phidget1051

最後に気を付ける点を挙げるなら、USB Type-Bの接触不良が結構多いのでしっかり挿し込むことくらい。ちなみに 百均などでも手に入る USB Type-B/C アダプタを使えば、USB Type-C ポートにも接続可能である。

<追記>
Artisanのインストールも必要でした。当然ですが。

Artisanのwebsiteから最新パッケージをダウンロードしてインストールする。

% sudo dpkg -i  artisan-linux-2.4.6_raspbian-buster.deb


UPERFECT社7インチタッチモニターへのラズパイ組み込み手順

いつも僕がテストに使っているArtisanキットにはラズパイを使っている。

ラズパイ4にはHDMI(micro)端子が2つあり外部モニターを用意すればいいが、煎り上手との組み合わせを考えて、小型でかつ、Artisanの画面がなんとかタッチスクリーンで操作できるものを探したところ、EVICIVというブランドで売っているこのモデルがヒットした。解像度は1024*600であり画角的に多少横長となるが取り合えず使える。唯一の難点は、2つ目のHDMI端子が隠れて、Linux OSでは外部モニターが使えないことくらいで、質感も含めて不満はない。価格はアマゾンなどで11000-16000円くらいと頻繁に変動しており、安いときを狙って購入したい。

ラズパイ組み込み01

さて、別に用意したラズパイを組み込むわけであるが、All-in-oneを謳うだけあって、電源やケーブル、FANなども揃っており綺麗に組み込める。ただしヒートシンクは含まれないので、夏季も安定して使うには別途用意する必要がある。また、説明書はかなり不親切で、普通に作ると間違えやすい箇所が何か所かあるため、この説明書を用意した。本体マニュアルを補う形で参考にして頂きたい。

 

本体マニュアル冒頭の共通説明に目を通したら、ラズパイ4の場合はP16から開始する。最初のステップはタッチスクリーン用の接続ケーブルである。方法は2つあり、方法2USB端子に挿すだけで簡単だが、USB端子を1つ消費するので方法1を採用したい。この場合、半田付けが必要となる。マニュアルの写真には半田付け部分に赤丸が付いているが、その位置がずれており、写真に従うと間違った場所に半田付けしてしまうことになる。正しくはTP番号をみて行う。

ラズパイ組み込み02

 <正しい接続位置>        <間違った接続位置>

 
ラズパイ組み込み03
<端子が小さく、半田付けは少々繊細な作業になるので、先の細い半田ごてを用意したい>

無事半田付けが終わったら、ラズパイを本体に固定する前にRaspbian Linuxを入れたMicro SDカードを挿しておくことを勧める。固定してからだと少々挿しにくい。

次のステップはマニュアルにないが、本体基板の4つの取付穴に付いているオレンジ色のビニールを取り除くことである。これを忘れるとせっかく苦労してラズパイ基板を接続しても、ネジ止め出来ない憂き目にあう。
ラズパイ組み込み04 



次は、向きを確認してラズパイにHDMI-DTypeCと書かれたコネクタ基板を挿す。さらにラズパイ用のパネルを嵌めた状態で、ケース内の本体基板挿入するわけだが、これが意外と難しい。特にコネクタ基板の端子が少し反っていたりすると難易度がさらに上がり、半挿し状態になりやすい。コツはパネルの穴にラズパイのUSB端子などを合わせたら、まず2つのコネクタ基板を挿すことだけに集中することである。この際、ラズパイが多少斜めになっても気にしないこと。コネクタ基板が確実に挿さったのを確認してから、ラズパイ基板の取付穴を本体穴に合わせてネジ止めするとよい。

ラズパイ組み込み07

ラズパイ組み込み05
<上記は失敗ケース。画面が出なかった。よく見るとコネクタが微妙に斜めに挿さっている>

さてここまで出来たら本体の蓋をして、6か所のネジ止めをする前に電源を入れてみよう。SSDからの起動なので数秒でLinuxの起動画面が表示されるはずである。もし出なければ、コネクタが半挿しの可能性が高い。また画面は出ても、タッチパネルが動作しないようであれば、半田付け不良やショートが考えられるので、穴のあくほどじっと見て原因を見つけたい。単純にタッチスクリーン用コネクタが抜けていただけであれば直すのは簡単である。全部OKとなれば、いよいよArtisanを走らせてみる。クリーンインストールの場合は、Networkを繋げて、LinuxFull Updateを行ってから、ArtisanのサイトからLinux版をダウンロードしてインストールする。熱電対の接続にはPhidget用のドライバーもインストールする必要があるが、その辺の情報はまた別の機会にまとめたい。ちなみにRaspbian OSのアップデート手順は以下のとおり。

# sudo apt update

# sudo apt full-upgrade -y

# sudo apt autoremove –y

# sudo apt clean

# sudo reboot

ラズパイ組み込み06

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